828: ◆9W6PAVDo7.[saga]
2016/08/26(金) 04:48:38.13 ID:yX+rl4Sp0
回収組も新たな再編により、元に戻ったメンバーでの活動を再開していた。危険性は高くなったと言えるが、それでも阿吽の呼吸で行動できるフェイとがいることにも変りもない。元の形になっただけで、いつも通りの行動をすれば問題ないと言えた。
隔離したアミューズメント施設内のゾンビをいくらか処理してから、最近滞っていた物資回収とバリケード補強や敷設に2人はいそしむ。昨日ほどではないが、はらはらと降る雪が体力を奪い、定期的に身体を温める為に建物と外を行ったり来たりを繰り返す。
予定の行程を終え、戻りの準備をしていた時に聞こえたのは雪を踏む音だった。その音自体は、ゾンビいるこの世界で不思議ではないのだが、足取りがしっかりとしているように、平山には聞こえた。
829: ◆9W6PAVDo7.[saga]
2016/08/26(金) 05:10:59.35 ID:yX+rl4Sp0
2人がいる場所は、街の小さな診療所のようなところで、その待合室の中だ。処方薬はなくても消毒液といった物資が残っている可能性で探索したのが、恐らく仇になったのだろう。高い確率で生存者と思われるその足音も、それらを求めて入ってきたと考えられるからだ。
井門から預けられたマグナムを、平山はゆっくりを抜き取る。彼女の持つブラストシューターでも、その気になれば生きた人間も殺すことができる。だが、視覚的な抑止力の意味では、今の時代であっても銃を突き付ける方が確実なのと、必要であればそのまま引き金を引くだけでいい。
相手が待合室から事務室に入ったのを確認して、平山だけ出入り口から物陰になる位置から一気に飛び出す。やはり足音の小隊は生存者で、事務室の中に少し入ったところにまだ背を向けて立っていた。動くなという言葉と同時に銃を突き付けながら、視線は相手から逸らさず足で椅子を蹴り飛ばすことで、事務室の出入り口を移動させる。相手が飛びかかって銃を奪われないための考慮だ。
830: ◆9W6PAVDo7.[saga sage]
2016/08/26(金) 05:15:04.89 ID:yX+rl4Sp0
>>827
!
まぁ、まだ494日目は続くんじゃが、予定外の生存者フラグなんぞ立つもんで、その統合性とか
831: ◆9W6PAVDo7.[saga sage]
2016/08/26(金) 05:28:37.49 ID:tL/CvlvAO
寝る前に読み直したら、流石にまずすぎる箇所がある>>329の訂正
×やはり足音の小隊は生存者で、事務室の中に少し入ったところにまだ背を向けて立っていた。動くなという言葉と同時に銃を突き付けながら、視線は相手から逸らさず足で椅子を蹴り飛ばすことで、事務室の出入り口を移動させる。
832:名無しNIPPER[sage]
2016/08/26(金) 06:07:48.97 ID:0RAZWQLA0
乙!
佐田……さた? 地獄の沙汰も何とやら、とかから?
833:名無しNIPPER[sage]
2016/08/26(金) 16:10:07.49 ID:udygNx/L0
生存者!しかも知り合いとは貴重なパターンだな!
834:名無しNIPPER[sage]
2016/08/26(金) 16:13:39.40 ID:TqD3mI+go
行動を共にはしなかった顔見知りの生存者なぁ
どう転ぶのか…
835:名無しNIPPER
2016/08/27(土) 00:24:33.97 ID:niXzfpPu0
出入り口を動かすのは放浪者でもギリギリ難しそうだな。
836: ◆9W6PAVDo7.[saga]
2016/08/27(土) 03:49:57.50 ID:+Kj34yq50
誰かがきていると言う覚の助言もあり、警備組は普段より警戒を強めていると、見慣れた装甲車が都市側のバリケード向こうからやってきて止まる。当然そこから出てきたのは、社長とその社員の3人組だった。番をしていた三間がそこまで待つよう言ってから浜村を呼ぶ。
農作業をしていた浜村と、その手伝いをしていた喜読が3人と対面する。やり取りはいつも通りの物々交換による取引だ。拠点は貴重品類を集めていない為、自然とこのやり取りとなる。
「どうかされましたかぁ。お客様ぁ?」
837: ◆9W6PAVDo7.[saga]
2016/08/27(土) 04:15:06.41 ID:+Kj34yq50
その後、交渉を引き継いだ喜読は、社長と発注についてどのような形で契約を結ぶか話し合った結果、希望する商品に対してその価値に当たる物を半分前払いして、持ってきた際に残りを支払うというシンプルな物だ。
前払いによるデメリットはある。社長達が持ち逃げする可能性も当然として、やはり一番大きいのは社長達が行商を続けられないほどのダメージを負う可能性があること。しかし、そうだとしても望む物資が拠点のメンバーの労力を割かずに手に入れられる契約というのは、それに勝るメリットだ。
「私が考えたのは、その程度のことでございます。ふふっ」
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