過去ログ - 高森藍子「菜々さんへの誕生日プレゼントが思いつかない……」
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名無しNIPPER
[saga]
2016/05/15(日) 22:03:56.70 ID:5maGnF/Q0
――5月11日――
In物陰。
「お、お疲れさばでず、加蓮ぢゃん……」
「お疲れー菜々ちゃん」
夕方5時。いつものように学校帰りに事務所まで行って、ドアを開いたら。
そこに加蓮と菜々がいたので。
反射的に物陰に隠れた。
……隠れた後で、頭の上にたくさんのクエスチョンマークを浮かべる藍子だった。
「……なんか、いつもよりひどい顔になってるよ? 大丈夫?」
「へ、へーきです、へーきへーき。うさみんこれくらいでへばらない……」
「とか言ってソファにべちゃってなってるし……もー。Pさん呼んでこよっか?」
「待ってくだっゲホッ!」
物陰に隠れるなんて慣れている訳がない。息を殺すのでせいいっぱいだ。
でも、あの加蓮がからかうよりも先に心配しているのが引っかかる。
菜々は、それほど疲れてしまっているのだろうか。
葛藤しながら、藍子はそろりそろりと顔を出した。
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