過去ログ - 高森藍子「菜々さんへの誕生日プレゼントが思いつかない……」
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名無しNIPPER
[saga]
2016/05/15(日) 21:59:46.77 ID:5maGnF/Q0
――5月9日――
学校帰りに事務所へ向かった。ドアを開けると、菜々とPの話し声が耳に飛び込んできた。
「――だーかーらー、千葉県の特産じゃなくてウサミン星の特産なんですぅ〜!」
「分かった分かった、分かったから」
「その顔! ぜーったいに分かってませんね! ナナ覚えてます、前にPさんが勝手にキャッチコピーを入れ替えたこと!」
「いや、あれは、その……な? 先方の都合でな?」
ああ、またやってる。
小さなため息、1つだけ。そうしたら、絵本を眺めて楽しむような気持ちが生まれた。
「なーにが都合ですか。それ面白そうって乗ったのPさんでしょうがぁ!」
「俺は乗ってないぞ? 提案をしたのが俺ってだけで先方がそれに――あっ」
「なおさらじゃないですか!」
言い争いを横目に給湯室へ向かって、4人分のハーブティーを淹れる。
ケンカしている2人の頭を冷やす分と、自分用と、そろそろ制服姿でやってくるであろう加蓮の分。
「まあまあ……おふたりとも、お茶を淹れましたから、ゆっくりしてください」
「お、藍子。いつも悪いな」
「藍子ちゃん! キャハッ☆ 来てたなら来てたって言ってくださいよぉ!」
さんきゅ、とPが気さくに茶飲みを取る。
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