過去ログ - 高森藍子「菜々さんへの誕生日プレゼントが思いつかない……」
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名無しNIPPER
[saga]
2016/05/15(日) 22:00:36.84 ID:5maGnF/Q0
「ふふっ。菜々さんとPさんのお話があまりに白熱しているみたいなので、つい。……Pさん。あんまり、菜々さんをいじめちゃだめですよ?」
「う゛。い、いやぁ……いじめてる訳じゃないんだ」
「だってPさん、すっごくいじわるそうな顔をしてますから」
「藍子に言われちゃお手上げだな」
降参だー、とわざとらしいくらいに情けない声で、Pが両手を挙げる。
「そうだそうだー! ウサミンいじめ、ダメ、ゼッタイ!」
「ですっ」
「ぐぬぬー、俺の味方はいないのかー」
ちらりちらりと視線を彷徨わせている。残念なことに事務所の出入り口は開閉しない。
こういう時に悪ノリで参戦する(どちらサイドかはその時の気分次第)病弱系小悪魔女子は、まだ到着していないようだ。
今度はわりかし演技抜きに肩を落としたPは、ずず、とお茶を啜った。
うん、今日もありがとうな、という言葉に、胸の内側がぽかぽかする。朗らかな笑みのPをずっと見ていたい――
おっと。
今は、そうじゃなかった。
……今は別にやることがあって、ああ、でも彼の笑顔も見ていたい。なやましい。
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