過去ログ - 【キズナイーバーSS】 「仄かに薄れて消えるる私は」
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15: ◆2DegdJBwqI[saga]
2016/05/26(木) 22:00:27.52 ID:8pdSuCqxo

 私たちはいっぱい漫画の取材をした。

 作品の中の彼女達がしそうなことを、一通りこなしていった。

以下略



16: ◆2DegdJBwqI[saga]
2016/05/26(木) 22:03:46.13 ID:8pdSuCqxo

 ありふれた人間模様の一環だった。

 だけど私は首を傾げた。

以下略



17: ◆2DegdJBwqI[saga]
2016/05/26(木) 22:07:28.76 ID:8pdSuCqxo

 「ナイスキャッチ」
 「もう、投げないでよぉ、牧ぃ」
 「ごめんごめん」

以下略



18: ◆2DegdJBwqI[saga]
2016/05/26(木) 22:08:52.19 ID:8pdSuCqxo

 「楽しいわね」

 ぽつりと穂乃香が言った。

以下略



19: ◆2DegdJBwqI[saga]
2016/05/26(木) 22:10:19.52 ID:8pdSuCqxo

 「瑠々が、この世界に生まれてきてくれて、ありがとう……かな?」

 真面目な顔。その直後、ぶふっ、と彼女は噴き出した。満面の笑顔だった。

以下略



20: ◆2DegdJBwqI[saga]
2016/05/26(木) 22:12:03.84 ID:8pdSuCqxo

 落ち着け、落ち着け、落ち着け、私。

 ――生まれてきてくれて、ありがとう。

以下略



21: ◆2DegdJBwqI[saga]
2016/05/26(木) 22:13:14.83 ID:8pdSuCqxo

 「ヘーキ。なんでもないから」

 見ないでよ。そんなに綺麗な目で。

以下略



22: ◆2DegdJBwqI[saga]
2016/05/26(木) 22:17:21.69 ID:8pdSuCqxo

 「あぁ、何やってんの!」

 素早く屈んだ穂乃香が缶を握った。私はそれを見下ろした。それから目をつむった。

以下略



23: ◆2DegdJBwqI[saga]
2016/05/26(木) 22:19:51.32 ID:8pdSuCqxo

 目を開ける。

 まっすぐ私と向かい合って、穂乃香がさっきよりも心配そうな顔で立っている。

以下略



24: ◆2DegdJBwqI[saga]
2016/05/26(木) 22:21:56.69 ID:8pdSuCqxo

 大丈夫。私はあっさり嘘をついた。

 全然大丈夫ではなかった。

以下略



25: ◆2DegdJBwqI[saga]
2016/05/26(木) 22:23:14.08 ID:8pdSuCqxo

 穂乃香がついた土を手のひらで拭ってから、私の飲みかけの缶をこちらに差し出してくる。

 「はい、どうぞ」

以下略



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