過去ログ - 高垣楓「違いの分かるひと」
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20:名無しNIPPER[saga]
2016/05/28(土) 21:38:24.76 ID:z9b3uMXIo


 「高垣さん」


以下略



21:名無しNIPPER[saga]
2016/05/28(土) 21:48:51.74 ID:z9b3uMXIo
 ― = ― ≡ ― = ―

映写室の真ん中の席へ腰掛け、高垣さんが所在無さげに視線を彷徨わせる。
ブルーレイをセットして、室内の照明を落とした。

以下略



22:名無しNIPPER[saga]
2016/05/28(土) 21:50:07.72 ID:z9b3uMXIo

今の彼女からすれば、まるでまばらにしか集まっていない観客たち。
だがその全員が、唄い終えた彼女へ惜しみ無い拍手を贈っていた。
俺と高垣さんも、スクリーン越しに拍手を贈る。

以下略



23:名無しNIPPER[saga]
2016/05/28(土) 21:53:44.12 ID:z9b3uMXIo


 「――経験です。多くの大人組は身に着けていて、大半の子供組にはそれが無い」


以下略



24:名無しNIPPER[saga]
2016/05/28(土) 22:01:02.94 ID:z9b3uMXIo

 「モデルは主役ではなく、脇役だという話を聞いた事がありまして」

 「ええ、その通りです。モデルは、服を引き立てる為に居ます」

以下略



25:名無しNIPPER[saga]
2016/05/28(土) 22:02:35.41 ID:z9b3uMXIo

頭を掻く。
こんなに簡単な事を今まで伝え忘れていたとは。
全く、プロデュースってのは難しい。

以下略



26:名無しNIPPER[saga]
2016/05/28(土) 22:13:35.03 ID:z9b3uMXIo

高垣さんが俺の右手をじっと見つめる。
そして――差し出した手を俺の方へ押し戻した。


以下略



27:名無しNIPPER[saga]
2016/05/28(土) 22:14:21.05 ID:z9b3uMXIo

何か言葉にならない言葉を叫ぼうとして、思い切り咳き込んだ。
比喩ではなく息をとめていたらしい。阿呆か俺は。

 「だ、大丈夫ですか?」
以下略



28:名無しNIPPER[saga]
2016/05/28(土) 22:23:42.79 ID:z9b3uMXIo

やはり、俺のプロデュースは一歩も二歩も遅れているらしい。
最近は苦笑が漏れてばかりだ。

 「それで、プロデューサー?」
以下略



29:名無しNIPPER[saga]
2016/05/28(土) 22:24:12.37 ID:z9b3uMXIo

 「プロデューサーさんもご一緒にどうっスか?」

 「犠牲者は多い方が助かるわ」

以下略



30:名無しNIPPER[saga]
2016/05/28(土) 22:31:03.66 ID:z9b3uMXIo
 ― = ― ≡ ― = ―


 『――初めまして。高垣楓と申します』

以下略



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