過去ログ - サトシ「100レベのトランセルで俺はポケモンマスターになってやるぜ!」
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47: ◆Lm.jAMKRZLFA[saga]
2016/06/01(水) 00:04:45.18 ID:jn6QrRSX0
サトシ「行くぜ沙亜夜! 作戦通りにな!」

沙亜夜「はい、サトシさん!」

サトシは疾風の如く敵ポケモンに迫ると、ポケットに押し込んであるトランセルを勢い良く引き抜いた。
以下略



48: ◆Lm.jAMKRZLFA[saga]
2016/06/01(水) 00:05:20.63 ID:jn6QrRSX0
サトシが前方に注意を惹きつけている間、サーナイトの沙亜夜が作戦通り背後へ回っていたのだ。
タイプは不一致ではあるが、効果抜群な格闘技と驚異の攻撃種族値250を合わせればサイドンの頚椎など小枝に等しい。

サイドンは背後から迫る殺気を察知したのか、サトシごと身体を半回転させた。
すなわちサーナイトとサイドンの間にサトシを位置させる様にしたのである。
以下略



49: ◆Lm.jAMKRZLFA[saga]
2016/06/01(水) 00:05:47.04 ID:jn6QrRSX0
サトシが口元に笑みを浮かべた。
無論、自暴自棄になったのではない。
サトシは帽子のつばを後ろに向けると、くわっと目を見開いて技名を叫んだ。

サトシ「トランセル! 破壊光線だ!」
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50: ◆Lm.jAMKRZLFA[saga]
2016/06/01(水) 00:06:58.61 ID:jn6QrRSX0
再び剣光が一閃し、サイドンの角を斬り飛ばした。
鉄壁で防御力を更に上げたトランセルは、一撃必殺の技をも無効化する。

サイドン「ウムム……ウム……」

以下略



51: ◆Lm.jAMKRZLFA[saga]
2016/06/01(水) 00:07:30.20 ID:jn6QrRSX0
沙亜夜「やりましたねジュンヤさん! これでレストランに入れるよぉ……」ウルウル

サトシ「おい、俺はサトシだ。間違えんなよポケモンの分際で」イラッ

沙亜夜「ほぇ? 私ジュンヤさんなんて言ってましたか?」キョトン
以下略



52: ◆Lm.jAMKRZLFA[saga]
2016/06/01(水) 00:08:21.43 ID:jn6QrRSX0
〜ファミレス〜

二人用の席に案内されたサトシとサーナイトは、膝を付き合わせて今後の旅程について話し合った。
宿の予約から金銭、スケジュール管理など齢十歳の少年には身に余る作業であったが、サトシは苦ともしない。

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53: ◆Lm.jAMKRZLFA[saga]
2016/06/01(水) 00:08:49.85 ID:jn6QrRSX0
沙亜夜「サトシさんもう注文決まりました? 私はオレンの実ジュースとイシツブテのヤチェの実ソース和え、ナックラーの蒸し焼きにしますけど」

サトシ「……お前可愛い顔して随分と大食漢なんだな。そんな華奢な身体のどこにイシツブテのソース和えなんぞが入るのやら」

沙亜夜「このコースはジュンヤさんがいつも私に作ってくれた料理でして。ジュンヤさんはイシツブテのコリコリした、キクラゲに似た食感が堪らなく好きだったんです」
以下略



54: ◆Lm.jAMKRZLFA[saga]
2016/06/01(水) 00:09:25.91 ID:jn6QrRSX0
しばらくして、二人の前に注文した料理が運ばれてきた。
肉汁の弾ける音や、モモンの実の甘い香りが食欲をそそる。
空腹こそ最大の調味料とは、よく言ったものだ。

沙亜夜「壮観ですねー! 早く食べましょーよ!」
以下略



55: ◆Lm.jAMKRZLFA[saga]
2016/06/01(水) 00:11:03.40 ID:jn6QrRSX0
沙亜夜「嫌です! 蒸したナックラーのミソとニビシティの近くで採れる岩塩のコラボが最高なんですよ!」

サトシ「わがまま言うなよオイ、メタモンだって噛みごたえはゴムみたいで最悪だが味は悪かねェだろ。贅沢言えないんだよ俺達は旅人なんだから」

沙亜夜「うぅ〜」ウルウル
以下略



56: ◆Lm.jAMKRZLFA[saga]
2016/06/01(水) 00:11:42.66 ID:jn6QrRSX0
ナックラーはのそのそとバッグから這い出すと、テーブルの上に登り物珍しげに辺りを見渡した。
前に座るサーナイトに目くばせをするサトシ。
もしこれが放送で言われていた『脱走ナックラー』ならば、早急に捕まえて謝礼金を受け取らねばならぬ。
サトシの思考回路が見事に繋がり、頭上の豆電球を光らせた。

以下略



57: ◆Lm.jAMKRZLFA[saga]
2016/06/01(水) 00:12:11.73 ID:jn6QrRSX0
トランセルを大きく振りかぶり、ナックラーの頭に垂直に振り下ろした。
彼の狙いは正しく、力も脳震盪を起こさせるには十分だった。
しかし、寸前見守っていた沙亜夜が長い腕で真剣白刃取りをしてみせたことにより、サトシの計画は瓦礫の如く崩れ落ちてしまった。

サトシ「……沙亜夜、どうしてナックラーを助けた。テメーは金が欲しくないのか!?」
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