過去ログ - サトシ「100レベのトランセルで俺はポケモンマスターになってやるぜ!」
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76: ◆Lm.jAMKRZLFA[saga]
2016/06/01(水) 00:26:51.24 ID:jn6QrRSX0
???「動くな沙亜夜! 今そっちに行く、力尽きるんじゃねェぞッ!」

沙亜夜「サ……トシ……さん?」

半ばトランセルのスピードに引きずられる様に走り出したサトシは、近くの岩盤を踏み台にしてウツボットの目前へ躍り出た。
以下略



77: ◆Lm.jAMKRZLFA[saga]
2016/06/01(水) 00:27:22.25 ID:jn6QrRSX0
サトシ「なるほどね」

サトシ「根を張って傷をチマチマ癒す魂胆だったのだな。狡猾にも程があるぜ!」

サトシ「テメーのご主人は余程性格の悪いゲス野郎だったのであろうな! ペッ!」
以下略



78: ◆Lm.jAMKRZLFA[saga]
2016/06/01(水) 00:27:57.24 ID:jn6QrRSX0
サトシ「大丈夫か、沙亜夜!」

サトシはボールを取り出し、戻そうと中央のボタンを押したがまるで反応しない。
フライゴミが噛みついた時に、ボールの拡大機能が故障してしまったのだ。
サトシはボールを投げ捨て、力の無いサーナイトを背負った。
以下略



79: ◆Lm.jAMKRZLFA[saga]
2016/06/01(水) 00:28:37.21 ID:jn6QrRSX0
道中、血の匂いを嗅ぎつけたズバットの群れに襲撃されたり、座った岩がゴローンであったりと災難に絶えなかった。
それでもサトシは、サーナイトを決して放り出しはしなかった。
土砂降りの中、何故ここまで必死になって自分を見限ったサーナイトを運んでいるのか。
それはサトシ自身にも分からない。
ただ、打算によるものでないことは明らかだった。
以下略



80: ◆Lm.jAMKRZLFA[saga]
2016/06/01(水) 00:29:11.87 ID:jn6QrRSX0
ハナダシティのポケモンセンターに到着したサトシは、サーナイトをジョーイに託した。
手持ちポケモンが奥の部屋へ担ぎ込まれるのを見ながら、サトシは汗にまみれた顔で問うた。

サトシ「ウツボットの毒にやられたんです。助かりますかね、ジョーイさん!」

以下略



81: ◆Lm.jAMKRZLFA[saga]
2016/06/01(水) 00:29:50.85 ID:jn6QrRSX0
淡々と語るジョーイと対照的に、サトシは苦虫を噛み潰した様な表情をしている。
自分の無力さを呪っても、沙亜夜の毒が抜けるわけではない。
時計は午前三時を告げ、無性に人恋しくなったサトシはPCでSkypeを起動した。

オーキド「おお、サトシ君! こんな夜更けにどうしたのだね」
以下略



82: ◆Lm.jAMKRZLFA[saga]
2016/06/01(水) 00:30:22.52 ID:jn6QrRSX0
オーキド「いや、ちとメガシンカの研究で失敗してしまってのう……今研究所がポケモンで溢れかえっとるんじゃ」

サトシ「メガシンカですって!?」

オーキド「そうじゃ。プラターヌの奴から貰ったレシピで挑戦してみたのじゃが……あやつ、デタラメ書きおって」
以下略



83: ◆Lm.jAMKRZLFA[saga]
2016/06/01(水) 00:31:09.81 ID:jn6QrRSX0
自業自得ではないか、とサトシは呆れたが画面の隅に映る奇妙な生物に瞠目した。
薄闇に紛れ、カイリキーの身体を持ったルナトーンが腕組みをして控えている。
背後から感じる殺気と、サトシの表情に異変を察知したオーキドは小声で囁いた。

オーキド『とにかく、早く戻って来てくるのじゃぞ。わしがオモチャにされて死んでしまわない内にな』
以下略



84: ◆Lm.jAMKRZLFA[saga]
2016/06/01(水) 00:31:35.25 ID:jn6QrRSX0
〜三時間後〜

安らかな寝息を立てているサーナイトの傍に、サトシは座った。
ウツボットの毒がほぼ抜けたと聞き、顔を見ようと馳せ参じてきたのだ。
一晩中眠らなかったのか、目元に黒い隈が浮かんでいる。
以下略



85: ◆Lm.jAMKRZLFA[saga]
2016/06/01(水) 00:33:01.40 ID:jn6QrRSX0
サトシ「……沙亜夜、わがままばっか言ってごめんな」

サトシ「俺が至らなかったばかりに、お前の気持ちにちっとも気づいてやれなかった」

サトシ「努力するよ、俺。沙亜夜の期待に応えられるような、ジュンヤに負けないトレーナーにきっとなってみせる」
以下略



86: ◆Lm.jAMKRZLFA[saga]
2016/06/01(水) 00:33:30.05 ID:jn6QrRSX0
「ギャアアアア!」

施設内に、ポケモンの断末魔が反響する。
改造キュレムが『食事』をしているのだ。
秘密宗教結社・プラズマ団本社の地下には、養殖場が広がり一日に一万匹もの改造ポケモンを生み出している。
以下略



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