12: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2016/06/07(火) 22:45:50.48 ID:wyDFH4YB0
絶句する俺に、幸子はだめ押しのように続けた。
『ごめんなさい』
『ボクはボクの声が恥ずかしい』
13: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2016/06/07(火) 22:48:01.31 ID:wyDFH4YB0
その先を考えそうになって、否定するように声を出した。
「なあ、幸子。もうやめよう」
絞り出した声は震えていた。
14: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2016/06/07(火) 22:51:33.73 ID:wyDFH4YB0
スマホは鳴り続けた。
『本当は知っているんです。みなさんが優しいことも、ボクを笑ったりしない人達だということも』
「……」
15: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2016/06/07(火) 22:57:50.25 ID:wyDFH4YB0
互いに無言の時間が流れていった。
今日はきっともう何もできない。
ふと、自分の左手にかかる重さに気付いた。
16:名無しNIPPER[sage]
2016/06/07(火) 23:01:55.15 ID:YRRpEd9zo
期待
17:名無しNIPPER[sage]
2016/06/07(火) 23:03:00.26 ID:NEafxJYMo
期待
18: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2016/06/07(火) 23:13:02.86 ID:wyDFH4YB0
幸子の母親に帰ることとまた来ることを告げて、家を出る。
幸子をあんな風にしてしまった俺に怒っていいはずなのに、幸子の両親は哀しい顔をするだけで、俺を責めるようなことを言わない。
幸子の両親だけではない。
19: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2016/06/07(火) 23:13:29.33 ID:wyDFH4YB0
「……はぁ」
帰り道を歩きながらも、ずっと幸子のことを考えている。
今までの行動は失敗だった。
20: ◆8ozqV8dCI2[sage]
2016/06/07(火) 23:15:56.12 ID:wyDFH4YB0
短いですけどこれで以上です。
21:名無しNIPPER[sage]
2016/06/07(火) 23:25:09.47 ID:P+WPg4xAo
乙
Pももうヤバいのか……
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