過去ログ - めぐみん「行ってらっしゃい、ゆんゆん」ゆんゆん「またね、めぐみん」
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16: ◆xW69XHZIXl2A[saga]
2016/06/24(金) 21:12:47.36 ID:OmZmP1SP0
 一瞬こちらを見たバニルがニヤリと口元を歪ませ。

「汝よ「バニルさんバニルさん。ちなみにこの魔法を売りに出したら、いくらくらいになるんですか?」

 とウィズが話を遮り、バニルがまぁよかろうとウィズの方を向く。


「姿を変えたように見せる魔法か……。日夜熟れた身体の性欲を持て余し、夜な夜な愛しい者の事を想い焦がれ、寂しい行為をしている男女。さらには姑に罪を被せる為、姑に姿を変え犯罪行為をする者など、犯罪者予備軍が欲しがるであろう。それを考えるとお客様のプライバシー保護の料金も含め100億エリス以上の売り上げは見込めるであろうな」

 ひゃ、100億!? さっそく売りましょうと私が言い出す前に。

「犯罪。それはダメですね。売ったりはできませんね」

 と、ウィズがきっぱり言った。

「うむ。この魔法が人間界に出回った場合、犯罪が多発し、人間どもは目の前の人物が本当の親や友達なのかわからなくなり引きこもりが増える。そうなれば、いくらお金が手に入ろうが我輩にとっても不都合であるため、我輩も悪魔ながら反対しよう」

 …………。

「ゆんゆんさん。これも人類の為、お金は欲しいでしょうが、その魔法は他の人に教えないようにお願いします。めぐみんさんもそう思いますよね?」

「え? ええ! もちろんですとも! さっそく売りましょうとか言う輩には、我が爆裂魔法をくらわせてあげますよ!!」

 私が慌てて答えるとゆんゆんがクスリと笑い、ウィズの方を向いて真剣な声で。

「はい。この魔法は他の人には伝えるつもりはありません。……それにこの事を知っているのは今はめぐみん、ウィズさん、バニルさんの3人だけですし……」

 ゆんゆんが暗い顔をする。
 それもそのはずだ。

「そうでしたね。ゆんゆん……酷な事を言ってすいませんでした。そもそも天涯ぼっちのゆんゆんには話せる相手が私達しか……うぅっ」

「めぐみん! なんで肩をプルプル震わせながら、手で口を押さえているの!? まさか笑ってるの!?」

「い、いえ、食べ過ぎて吐きそうで……」

「育ち盛りだからってバクバク食べるから! って、めぐみん!? なんでニコッとして私を見るの? い、いや、近寄らないで! トイレに連れて行ってあげるからこっち来ないでーーーー!!!」


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