288: ◆FlW2v5zETA[saga]
2016/09/19(月) 03:18:58.89 ID:E7lzRi1dO
遡る事、12月30日。××鎮守府工廠。
年の瀬寸前のこの日だが、工廠には年末ムードは全く無かった。
289: ◆FlW2v5zETA[saga]
2016/09/19(月) 03:21:12.38 ID:E7lzRi1dO
「お疲れー、二人も終わったとこ?」
「北上さん、お疲れ様です。明日で仕事納めでしたっけ?」
「そだよー、元旦から休み。アタシの寝正月が始まる!」
「ドヤって言う事じゃないですよー。あ、アレ録画しなきゃ。大晦日と言えばビンタですよ。」
290: ◆FlW2v5zETA[saga]
2016/09/19(月) 03:23:17.42 ID:E7lzRi1dO
夕食を終え、各々部屋へと別れれば。
そう言えば自分達が戻るまで、北上と顔を合わせる機会が無い事にケイは気付く。
冬休みのローテーションの関係上、北上の休みの最終日と、工廠組の休みの初日は被っていた。
291: ◆FlW2v5zETA[saga]
2016/09/19(月) 03:25:09.62 ID:E7lzRi1dO
『ヒマしてますよ。どうしました?』
『さっき髪切りたいって言ってたじゃん?切ったげよっか?』
『切れるんですか?出来たらお願いしたいですね。』
『任せときなってー。工廠でいい?部屋だと色々アレだしさ。あ、古新聞だけお願いね。』
『大丈夫ですよ。先行って部屋暖めとくんで、また後で。』
292: ◆FlW2v5zETA[saga]
2016/09/19(月) 03:31:19.75 ID:E7lzRi1dO
「ふふーん、見て見て。結構本格的っしょー。」
「すげ、美容院で見るハサミだ。どうしたんですこれ?」
「髪いじるの、アタシの特技なんだー。これでも元美容師志望。ま、色々あって今艦娘だけど。
293: ◆FlW2v5zETA[saga]
2016/09/19(月) 03:32:38.27 ID:E7lzRi1dO
「こんな風にケイちゃんとゆっくり話すの、久々だね。
成人式だもんねー、かっこよくしなきゃね。」
「実家に軽く顏出しゃ充分ですよ。」
「まあまあ、たまにはスーツ着るのも大事だよ。」
294: ◆FlW2v5zETA[saga]
2016/09/19(月) 03:34:35.72 ID:E7lzRi1dO
「バスって夜行?」
「夜行ですねー。寝れる気がしないですよ…。」
「夕張ちゃんの寝込みにイタズラしちゃダメだよ?」
「しません!」
295: ◆FlW2v5zETA[saga]
2016/09/19(月) 03:35:57.54 ID:E7lzRi1dO
ケイと別れた後、北上が自室へと歩を進めると、彼女の部屋の前には段ボールが置かれていた。
艦娘宛の荷物は、管理人がこうして各々の部屋の前に置いておくシステムとなっている。
296: ◆FlW2v5zETA[saga]
2016/09/19(月) 03:37:29.29 ID:E7lzRi1dO
そして時は再び、1月3日夜、××県某市街。
とあるビジネスホテルの一室で、女の声が響いていた。
297:名無しNIPPER[sage]
2016/09/19(月) 04:29:36.71 ID:LGVcEHOwO
ヒッ…
298:名無しNIPPER[sage]
2016/09/19(月) 09:01:46.82 ID:11SnocVD0
ヒェェ
644Res/552.40 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。