過去ログ - 【モバマスss】「今ならこの眼も、好きになれる気がするんです」
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◆Xz5sQ/W/66
[saga sage]
2016/07/10(日) 20:47:07.16 ID:m4cK6Isi0
「昔から、その、気になっちゃうんです。他人が自分のことを、一体どんな風に見てるんだろうってことが」
「……それが、さっきの話の続きですかね? えっと、その眼があまり、好きじゃなかったとかって言う」
以下略
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◆Xz5sQ/W/66
[saga sage]
2016/07/10(日) 20:47:54.48 ID:m4cK6Isi0
「ん……もぅ、なんですか? そんな顔でこっちを見て。私、これでも真剣な話をしてるんですよ?」
そんな邪な視線に気づいた彼女が、少しだけむっとした顔になって私を睨んだ。
以下略
9
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◆Xz5sQ/W/66
[saga sage]
2016/07/10(日) 20:48:40.75 ID:m4cK6Isi0
テーブルの上で組んだ手に顎を乗せ、どこか遠い目をする彼女を見ながら思うのは、
それはきっと瞳のせいだけじゃあ無いのではないかという思い。
今でこそアイドルとして活動している彼女だが、元々はモデルとして活躍してたのだ。
以下略
10
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◆Xz5sQ/W/66
[saga sage]
2016/07/10(日) 20:49:48.80 ID:m4cK6Isi0
きっと彼女のふわふわとしたあの髪も、猫と同じように気持ちの良い撫で心地なのかもしれないな
……などとくだらない妄想に浸っていた私の気持ちは、
「……ところで、プロデューサーは誰かに告白されたことはありますか?」
以下略
11
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◆Xz5sQ/W/66
[saga sage]
2016/07/10(日) 20:51:03.66 ID:m4cK6Isi0
けれど彼女は、なんとも意外そうな顔をして、
「そうだったんですか? 私はてっきり……ふふっ、ごめんなさい」
以下略
12
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◆Xz5sQ/W/66
[saga sage]
2016/07/10(日) 20:52:01.60 ID:m4cK6Isi0
「私は……あります。告白されたこと」
返事を聞いて「やっぱりな」なんて思う私は、まさに愚か者以外の何者でもなかった。
以下略
13
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◆Xz5sQ/W/66
[saga sage]
2016/07/10(日) 20:53:10.09 ID:m4cK6Isi0
「そうなんです。あの、良ければ参考までに教えてもらえると嬉しいのですけれど」
相手はアイドル、私はプロデューサー。
以下略
14
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◆Xz5sQ/W/66
[saga sage]
2016/07/10(日) 20:54:15.23 ID:m4cK6Isi0
『こりゃああれだぜ? もしかして彼女、お前に満更でもないかもよ?』
耳元で、私の中の下心が囁きかける。
以下略
15
:
◆Xz5sQ/W/66
[saga sage]
2016/07/10(日) 20:55:18.90 ID:m4cK6Isi0
ぐらり、再び良心に傾きかけた私の心の天秤を釣り合わそうと、必死の形相で悪魔が叫ぶ。
『お、おいおいおい! 何ひよってんだおめぇ!? バカっ!
獲物が腹見せて転がってるっていうのによぉ! 据え膳食わねばなんとやらだぜぇっ!?』
以下略
16
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◆Xz5sQ/W/66
[saga sage]
2016/07/10(日) 20:56:43.97 ID:m4cK6Isi0
――結局、私はこの大きな賭けに負けることはなかったが勝つこともなく。
それでも予想通りその場に居たたまれなくなった私たち二人は、そそくさと会計を済ませて夜の街へと飛び出した。
以下略
17
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◆Xz5sQ/W/66
[saga sage]
2016/07/10(日) 20:57:36.07 ID:m4cK6Isi0
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「いや、本当にすいませんね。まさかああいうお願いをされるだなんて、思ってもいませんでしたから」
「いえ……私の方こそ、突然すぎましたよね。……反省してます」
以下略
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