過去ログ - 魔法使い「勇者愛してる」魔王「魔法使い愛してる」
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72: ◆x.6zTnwIjo[saga]
2016/07/21(木) 19:56:52.85 ID:47smt+axO
幼くして素質を見出され、孤児院から訓練所に引き取られた魔法使い。
そんな魔法使いにとって、毎日ご飯を作ってくれるおばさんは親代わりにも近い存在だった。
また、おばさんも死んだ娘に似ている魔法使いを特別に可愛がっていた。

勇者「おばちゃん、いい人だな。」
以下略



73: ◆x.6zTnwIjo[saga]
2016/07/21(木) 19:57:55.55 ID:47smt+axO
東の王都での大司祭の暴挙による犠牲者は、民間人・兵士を合わせて83名。
内、死者37名。
光の広場、及び市街地の破損による被害総額は620万ゴールド。
そこから派生する経済的損失は最終的に1000万ゴールドをも上回るとも言われている。
大司祭は兵団により鎮圧された後に投獄され、その身に余る罪を犯したとして1週間の幽閉を経て絞首刑に処された。
以下略



74: ◆x.6zTnwIjo[saga]
2016/07/21(木) 19:58:42.37 ID:47smt+axO
勇者「…さっきおばさんと話してて思ったんだけど、スピーチの内容自体と言うよりは、それを言ったのが俺達だっていうのが問題だったんだろうな。」

勇者「神を信じていない人なんてたくさんいる、そんな人をいちいち敵視していたらキリがないだろう…しかし仮にも俺達は人類の代表みたいなものだ。あの神父の話だって、彼が神父でなければ殴られまではしなかったはず。」

魔法使い「神と勇者をどちらも信じていた人は、一気に2つとも失っちゃったのかもね…。」
以下略



75: ◆x.6zTnwIjo[saga]
2016/07/21(木) 19:59:26.24 ID:47smt+axO
2人は部屋を出た。
廊下の角を曲がり、1階に続く階段を降りる途中…野蛮そうな男達の声が聞こえた。

盗賊A「…やっぱりこのババァが背教者の勇者達を匿ってやがるっていう噂は本当だったみたいだな。馬鹿な女だ…かまかけて勇者達はいるかって聞いたら、『今はいません』だとよ。」

以下略



76: ◆x.6zTnwIjo[saga]
2016/07/21(木) 20:00:13.12 ID:47smt+axO
−−−

魔法使い「もう…やだよ。何も考えたくない…。」

勇者「…」
以下略



77: ◆x.6zTnwIjo[saga]
2016/07/21(木) 20:03:06.74 ID:47smt+axO
どれくらいの時間が流れただろう。
10分だったかもしれないし、1時間だったかもしれない。
その間、勇者は喚く魔法使いをただ静かに見ていた。
やがてひとしきり泣き終えた彼女はうずくまるように膝を抱え、一言も言葉を発さなくなった。

以下略



78: ◆x.6zTnwIjo[saga]
2016/07/21(木) 20:04:56.20 ID:47smt+axO
勇者「なぁ…魔法使い。」

魔法使い「今度は何?」

勇者「魔王と世界…どっちが憎い?」
以下略



79: ◆x.6zTnwIjo[saga]
2016/07/21(木) 20:05:23.68 ID:47smt+axO
魔法使い「けど…勇者だって憎いでしょ?顔も知らない奴にお母さん殺されたんだよ?」

勇者「…」

魔法使い「…ごめん。」
以下略



80:名無しNIPPER[sage]
2016/07/21(木) 21:27:31.29 ID:u1BZ67uto
利己的だなあ


81:名無しNIPPER[sage]
2016/07/21(木) 21:49:17.91 ID:Gok/sLbyO
こりゃ闇堕ちするっすわ
読んでて気分悪くなってきたけど続きが気になる


82:名無しNIPPER
2016/07/21(木) 22:17:27.98 ID:qL1yFbZ1O
利己的だなんだと言うやつは自分が勇者だったらって考えてみろ
俺なら魔王倒せないのわかった時点で略奪者になるわ
魔王さえ相手にしなけりゃ怖いものなしだしやりたい放題よ


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