過去ログ - 高森藍子「7月25日。私は、ウサミン星でお散歩をしました」
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1:名無しNIPPER[saga]
2016/07/25(月) 19:37:44.25 ID:s0xS1vQx0
とても遠いところから、ウインドチャイムの音がする。


「んぅ……?」

高森藍子は目を覚ました。意識はまだ少しまどろんでいて、けれど身体は妙にすっきりしている。
いつもは起きてまず伸びをして、顔を洗うまでも時間がかかってしまうのに。
身体の軽さに小首を傾げながら立ち上がり、そして、ここが自分の部屋ではないことを知った。

「あれ……? ここ、どこ……?」

横長に広い空間には淡いピンク色の座席が並んでいる。視界の上の方でハート型のつり革がぶらりぶらりと揺れていた。
腰を降ろす。座席は見た目よりもふかふかで、快適だった。
足元から微かな揺れと、鼓膜に直接響くようなウインドチャイムの音が聞こえて来る。

「あ……そっか」

藍子は非自覚的につぶやいた。そして非自覚的に理解した。ここがどこで、自分は何をしているのか。


「私、ウサミン星に行こうとしてるんだったっ」



――まえがき――
7月25日は高森藍子の誕生日です。

単発作品です。この物語での設定はこの物語のみの物となります。

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