過去ログ - 海辺の町と赤く染められた国
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137: ◆sfGsB21laoBG[sage]
2016/08/09(火) 20:01:15.04 ID:Hr1jCc1H0
「…なるほど、そう言う事ですか…」

彼は一人で納得した様な言葉を吐いた。
時読みは左目で私をジッと見つめる。その眼差しは私に向けられていたが私を見る様なそれでは無かった。
どちらかと言うと私の後ろに居る人物を見る目。そう私自身を透して後ろの人物を見ていた。

「…ふむ」

時読みはそう告げるとローブで左目自体も覆った。

「どうやら…貴方は『繋げる』人物となったらしい…」
「繋げる?」
「貴方は空間と空間を繋げる人物…」
「…意味が分からない」

私の言葉に時読みの唇が笑った様に思えた。

「…『開門者』を繋げるんですよ…」

それだけ呟くと時読みは踵を返し路地へと立ち去る。私はその後姿をただ見つめていたのだった…。


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