過去ログ - 海辺の町と赤く染められた国
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38:名無しNIPPER
2016/08/07(日) 13:04:01.28 ID:k0/bWBKq0
キキーッ!
自転車のブレーキ音が響き僕は自転車を停めた。
そして飛び降りると玄関の扉を開けた。

「しんいちー!」
以下略



39:名無しNIPPER
2016/08/07(日) 13:05:04.77 ID:k0/bWBKq0
「ああ!小百合ばあちゃーん!こんちわ!久しぶりー!」

そう言って奈緒達の祖母に挨拶する。
昔から僕は自分の祖母と区別する為に奈緒の祖母を小百合ばあちゃんと呼んでいた。

以下略



40:名無しNIPPER
2016/08/07(日) 13:05:52.59 ID:k0/bWBKq0
「何してんだ?」
「いや、俺も茶を貰おうかと」

信一の言葉に僕は彼の麦茶の入ったグラスを指差す。

以下略



41:名無しNIPPER
2016/08/07(日) 13:07:05.53 ID:1/zk8vPV0
「お、何だ嫉妬か奈緒?大丈夫、世界一愛してるのはお前だから」

僕の言葉に奈緒が僕の肩を殴って来る。
それを見て小百合ばあちゃんと、おばさんが楽しそうにケタケタと笑う。

以下略



42:名無しNIPPER
2016/08/07(日) 13:08:11.52 ID:1/zk8vPV0
信一が口を挟む。

「お前は俺の中では体育館の上に挟まっているボールと同列だ」
「何番目だよそれ…」

以下略



43:名無しNIPPER
2016/08/07(日) 13:09:11.60 ID:1/zk8vPV0
「ばあちゃーん!来たぞー!」

僕の叫び声に奥から祖母が現れた。

「ああ、よう来たね〜!元気だね相変わらず」
以下略



44:名無しNIPPER
2016/08/07(日) 13:10:16.89 ID:1/zk8vPV0
「とりあえず、中に入って荷物を置きなさい」
「うあー疲れたー。あれ叔父さん達は?」
「今、海に行ってるよ」
「ふーん…俺も行こうかな…」

以下略



45:名無しNIPPER
2016/08/07(日) 13:10:51.24 ID:1/zk8vPV0
山は青々と木々が葉を茂らせ時折の風で、そこに波を起こさせている。
五月蝿い位の蝉の声で、その木々の騒めきはかき消されていた。

婆ちゃん家に…来たな…。
そんなノスタルジックな気持ちが湧き上がっていた。
以下略



46:名無しNIPPER
2016/08/07(日) 13:11:46.62 ID:1/zk8vPV0
「だよね」

僕も頷く。

「ほら、麦茶を飲んで爺ちゃんの墓参りもついでに行ってきなさい」
以下略



47:名無しNIPPER
2016/08/07(日) 13:12:21.25 ID:1/zk8vPV0
祖母が笑いながらそう言う。祖母は僕が小さい頃からいつもヒーローになる事を応援してくれていたんだ。

「うん!じゃあ!」
「今日は皆、ウチに集まって宴会だからね、一杯料理作っとくからお腹空かせてなさい」

以下略



48:名無しNIPPER
2016/08/07(日) 13:14:44.16 ID:1/zk8vPV0
家を出て途中で墓に寄り爺ちゃんの墓参りを済ませた。
そして僕はそのまま山の中に入っていく。
しばらく山道を歩くと高い木々に囲まれた少し開けた場所に出て来た。

「よし…じゃあやるか…」
以下略



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