15: ◆6QdCQg5S.DlH[saga]
2016/08/14(日) 23:39:17.27 ID:YBWtgjpT0
「……あ」
ののお姫さまが口を開きました。
「あの……私が読む本だと、魔女の魔法とかのろいって、だいたい王子さまとか、好きな人とか、運命の人によってとかれるものなので……」
16: ◆6QdCQg5S.DlH[saga]
2016/08/14(日) 23:42:03.60 ID:YBWtgjpT0
「……王子さま……好きな人……運命の人……」
「……あの人だったら」
繭の中から声がきこえます。
17: ◆6QdCQg5S.DlH[saga]
2016/08/14(日) 23:43:18.26 ID:YBWtgjpT0
まゆお姫さまのために、しょうこお姫さまとののお姫さまはさっそくとなりの国へとむかいました。
野原をこえて。
森をこえて。
18: ◆6QdCQg5S.DlH[saga]
2016/08/14(日) 23:44:26.48 ID:YBWtgjpT0
となりの国へついた二人は、さっそく王子さまに会いに行きました。
「王子さま、まゆお姉さんをたすけてください」
「王子さま、まゆ姉さんをたすけてください」
19: ◆6QdCQg5S.DlH[saga]
2016/08/14(日) 23:44:53.42 ID:YBWtgjpT0
王子さまをつれて3人は来た道をもどります。
山をこえて。
森をこえて。
20: ◆6QdCQg5S.DlH[saga]
2016/08/14(日) 23:45:21.84 ID:YBWtgjpT0
「まゆお姉さん、もどりました……!」
3人は白い繭のところにむかいます。
「おかえりなさい」
21: ◆6QdCQg5S.DlH[saga]
2016/08/14(日) 23:46:18.36 ID:YBWtgjpT0
「こうして、またあなたに会えて本当にうれしい」
「……でも、顔が見えないことがかなしい」
「……どうかすがたを見せてくれませんか、まゆお姫さま」
22: ◆6QdCQg5S.DlH[saga]
2016/08/14(日) 23:47:26.96 ID:YBWtgjpT0
「じつは、あなたにずっとつたえたかったことがあるんです」
王子さまはまゆお姫さまの手をぎゅっと握り、話しはじめます。
「私は、ずっとあなたのことがあたまからはなれませんでした」
23: ◆6QdCQg5S.DlH[saga]
2016/08/14(日) 23:48:20.51 ID:YBWtgjpT0
それからのお話。
その後、魔女はこの国に来ることはなく、このちいさな国は魔女がくる前となにもかわらずにいました。
みんながみんな大好きでつながって、幸せにくらしています。
24:名無しNIPPER[sage]
2016/08/14(日) 23:48:59.29 ID:uh3HbYUEO
ちひろ涙目敗走
25: ◆6QdCQg5S.DlH[saga]
2016/08/14(日) 23:49:08.29 ID:YBWtgjpT0
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まゆ「……どうでしょうか?」
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