7: ◆6QdCQg5S.DlH[saga]
2016/08/14(日) 23:33:17.23 ID:YBWtgjpT0
この国はちいさな国です。
他の国と比べても人はすくないですし、ゆたかなくらしをしているとはいえません。
こうしてお城でみんなで食べているご飯だって、他の国にいけばどこでだって食べられるようなものです。
8: ◆6QdCQg5S.DlH[saga]
2016/08/14(日) 23:33:44.01 ID:YBWtgjpT0
ある日、3人のお姫さまにうつくしい魔女が訪ねてきました。
魔女は言いました。
「ちーっひっひっひ! 私の力を使えば、みなさんをもっとゆたかに、幸せにすることができますよ!」
9: ◆6QdCQg5S.DlH[saga]
2016/08/14(日) 23:34:39.53 ID:YBWtgjpT0
3人のお姫さまは話しあいます
「どうする?」
「どうするんですか?」
10: ◆6QdCQg5S.DlH[saga]
2016/08/14(日) 23:35:44.28 ID:YBWtgjpT0
「ふふ、こんなにたくさんのごはんをいつでもどこでも食べられるようになるんですよ!」
「ほかにもたくさんの魔法が使えるようになりますよ♪」
「さて、どうしますか?」
11: ◆6QdCQg5S.DlH[saga]
2016/08/14(日) 23:36:35.03 ID:YBWtgjpT0
「わかりました。それっ♪」
魔女はつえをふりました。
すると、魔女の持つつえからたくさんの星がとびだしてきました。
12: ◆6QdCQg5S.DlH[saga]
2016/08/14(日) 23:37:00.24 ID:YBWtgjpT0
「ま、まゆお姉さん! だ、だいじょうぶですか……!?」
ののお姫さまが白い繭に話しかけます。
「はい、だいじょうぶですけど……なんでしょう、これは……?」
13: ◆6QdCQg5S.DlH[saga]
2016/08/14(日) 23:37:52.38 ID:YBWtgjpT0
けれど、魔女は笑いつづけます。
「ちーっひっひっひ! ちぃーっひっひっひ!」
それどころか、高笑いをしました。
14: ◆6QdCQg5S.DlH[saga]
2016/08/14(日) 23:38:30.07 ID:YBWtgjpT0
「ど、どうしましょう……」
魔女がいなくなってしずかになった部屋に、ののお姫さまの声がひびきます。
「……ごめんなさい、まゆがもっとしっかりしていれば」
15: ◆6QdCQg5S.DlH[saga]
2016/08/14(日) 23:39:17.27 ID:YBWtgjpT0
「……あ」
ののお姫さまが口を開きました。
「あの……私が読む本だと、魔女の魔法とかのろいって、だいたい王子さまとか、好きな人とか、運命の人によってとかれるものなので……」
16: ◆6QdCQg5S.DlH[saga]
2016/08/14(日) 23:42:03.60 ID:YBWtgjpT0
「……王子さま……好きな人……運命の人……」
「……あの人だったら」
繭の中から声がきこえます。
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