過去ログ - 子供「ツブアンおじさーん!」 ツブアンおじさん「おう」
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19:名無しNIPPER[sage]
2016/08/16(火) 13:52:49.98 ID:+KdcsQVYO
>>13
そうそう
昔の高級品だった餡子を食べていたのが西の人、作った餡子を全部西に取られて残りカスを漉して食べてたのが東の人


20:名無しNIPPER[sage saga]
2016/08/17(水) 10:26:18.06 ID:tt2ZQKAy0
ツブアンおじさん「俺は動かなかった。ヤツが消えていった先から目が離せなかった。何故かはわからねぇ、とにかく目が離せなかった。そのうち、軍が駆けつけてきた。俺は軍に連行された」

子供「えっ、どうして!?」

ツブアンおじさん「現場に居たからな。俺がやったんだと思ったんだ。間違えられて当然さ」
以下略



21:名無しNIPPER[sage saga]
2016/08/17(水) 10:38:09.72 ID:tt2ZQKAy0
ツブアンおじさん「親父は俺に色々聞きたかったみたいだが、俺は早々にベッドに潜り込んだ。頭にはヤツのことだけが浮かんだ………っと、悪ぃな、ションベンしてくる」

子供「あ、うん……」

ツブアンおじさん「暑くてたまらねぇや……」
以下略



22:名無しNIPPER[sage saga]
2016/08/17(水) 11:12:21.24 ID:tt2ZQKAy0
ツブアンおじさん「……フゥー………それから数日経ったある日、工場に数人の男が押し入ってきた。廃棄の連中だ。俺と親父は町へ買出しに行っていたので出くわすことはなかったがな。だが、中国女がやられた。帰ってきた俺等の目に飛び込んできたものは、引っかき回された工場と、ぼろきれのような女だけ。別に女に対してどうは思わなかった。工場のこともどうでもいい。だが、俺は町へ引き返し、廃棄の連中を探した。とにかく、腹がたった。三等映画のチンピラのような所業に腹がたったのかもしれない。とにかく、腹がたった。廃棄の人間を見つけては、俺の家を荒らしたのはどいつだと聞いた。中には逃げ出すヤツもいたし、殴りかかってくるヤツもいた。皆平等に殴りつけてやった」

ツブアンおじさん「十三人目を締め上げた時、そいつは自分のジーンズを濡らしながら、過激派の廃棄の溜まり場になっているコーヒースタンドの場所を吐いた。俺がその店のドアを開けると、中では集会のようなものが行われていて、そのうちの一人が、アイツだ、アイツがボスの面を見た奴だと叫んだ」

ツブアンおじさん「襲い掛かってきた。数は七人。そのうち三人がナイフを持っていた」
以下略



23:名無しNIPPER[sage saga]
2016/08/17(水) 11:43:37.60 ID:tt2ZQKAy0
今日はこれくらいでー


24:名無しNIPPER
2016/08/17(水) 12:10:43.27 ID:DSjhTtMNO
面白い乙


25:名無しNIPPER[sage]
2016/08/17(水) 14:23:26.01 ID:vdP0xVefo
おつおつ楽しみ


26:名無しNIPPER[sage saga]
2016/08/18(木) 16:28:55.40 ID:2QvdetSB0
>>21

ツブアンおじさん「……どうだ、それが“平和”の味だ」

子供「ぺっ、ぺっ!こんなの吸ってたら死んじゃうよ…」
以下略



27:名無しNIPPER[sage saga]
2016/08/18(木) 17:16:59.97 ID:2QvdetSB0
ツブアンおじさん「町の奴等は俺のことを、ヒーローだ、正義のヒーローだと褒め称えた。以前の婆さんなんか、手作りの外套なんかをこさえてきやがって、これを着てまた頑張ってちょうだいね、などと言ってまた俺の手を握った。俺は無性に腹立たしかった。中学の時にやっていたことと何も変わりはしねぇのに、ちやほやされる状況が腹立たしかった。町の奴等は自分のことにしか感心がねぇんだ。自分に害をなす人間が俺によって痛めつけられてる。その状況に嬉々しているんだ。結局のところ、俺は町の便利屋ぐらいにしか思われてなかった」

ツブアンおじさん「町の新聞社は、正義の使者“アンパンマン”またお手柄、という記事をばら撒いていた。“アンパンマン”という名前は、中学の同級生からの取材で得た俺のあだ名をヒントに名づけたらしい。蔑称が敬称になるとはとんだ笑い話だ。なにが正義の使者だ。正義なんてのは結局のところ、暴力を許容するための都合のいい合言葉でしかねぇ」

ツブアンおじさん「その頃から、廃棄からの襲撃はいっそう激しくなった。完全に敵対意識を持たれたらしい。廃棄の奴等は俺を襲う際に、ハヒフヘホーと叫びながらくる。よく聞いてみると、“Hard hit fool  Hate Hope”と言っているらしい。奴等の合言葉だ」
以下略



28:名無しNIPPER[sage saga]
2016/08/18(木) 19:22:03.61 ID:2QvdetSB0
ツブアンおじさん「ヤツとは意外と早く会うことができた」

子供「えっ?」

ツブアンおじさん「ある晩のことだ。俺は一人で公園のベンチでスコッチをちびちびと舐めていた。この公園だ。ベンチは……ほれ、そこの、あの木の下にあるベンチだ。月のない夜だった。なんとなしにあの木を見上げ、視線を戻した時、目の前にヤツが立っていた。黒い肌、特徴的な口元、爛々とした目。間違いねぇ、ヤツだ。ヤツが、よう、と一言。俺も、よう、と一言。ヤツが隣に腰掛ける。ヤツは安い服を着ていたが、決してみすぼらしくはなかった。むしろ、まるで上等なスーツを着ているようにも見えた。自分というものをちゃんと持っている人間は装飾がなくても煌びやかだ。ヤツがそうだ。俺は酷く羨ましかった」
以下略



29:名無しNIPPER[sage saga]
2016/08/18(木) 19:24:02.46 ID:2QvdetSB0
いったんここまでー
夜中にやる気があったら終らせようと思いまー


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