173:名無しNIPPER[saga]
2016/08/22(月) 20:57:47.39 ID:U4U8jo5Q0
一人になると、腕が日に焼けて赤くなってることに驚いた。
家に帰ると、当然だけど誰もいなかった。
ただいま、と一人で呟く。
174:名無しNIPPER[saga]
2016/08/22(月) 21:03:05.73 ID:U4U8jo5Q0
その夜は珍しく夢を見た。
寂れた商店街で、俺は一人でガチャガチャ(百円玉入れたらカプセル出てくるアレ)の前に座っている。
時間は夜で、人の気配は全くしなかった。
175:名無しNIPPER[saga]
2016/08/22(月) 21:08:23.15 ID:U4U8jo5Q0
財布から百円玉を取り出す。
どうやらこの財布は無限に百円玉を作り出す何かのようだ。
176:名無しNIPPER[saga]
2016/08/22(月) 21:10:44.71 ID:U4U8jo5Q0
つづく。
177:名無しNIPPER[saga]
2016/08/23(火) 14:28:00.94 ID:95OtfHS60
夏の雨は、なんというか、独特の匂いがある。
アスファルトというか、ほこりというか。
あんまり好き好んで嗅ぐような匂いでもないけど、嫌いではない。
ただ体に悪そうな感じはある。
178:名無しNIPPER[saga]
2016/08/23(火) 14:28:57.84 ID:95OtfHS60
「課題終わった?」
「やってないです」
179:名無しNIPPER[saga]
2016/08/23(火) 14:31:01.12 ID:95OtfHS60
レジに並んでいると、店内に入ってきたイケメン君と遭遇した。
「おう」
暇だったら家に来ないか、と誘ってみる。
180:名無しNIPPER[saga]
2016/08/23(火) 14:32:24.07 ID:95OtfHS60
「…………」
「…………」
181:名無しNIPPER[saga]
2016/08/23(火) 14:33:28.95 ID:95OtfHS60
ちょっと良い傘だったので、閉じるのがスムーズだった。
俺も次買うときは良い傘にしよう。
ーーそのときは思いもしなかったけど、後から考えればコンビニで傘買えばよかったのに、とは思う。
まあ、それはそれとしておく。
182:名無しNIPPER[saga]
2016/08/23(火) 14:34:22.39 ID:95OtfHS60
昼前に、ねえちゃんがそうめんを茹でた。
食器洗い以外でねえちゃんが台所に立つのを見たのは、かれこれ数年ぶりかもしれない。
突然やりたい、と言い出したものだから驚いたが、やらせてみると案外できないこともなかった。
183:名無しNIPPER[saga]
2016/08/23(火) 14:35:08.32 ID:95OtfHS60
昼食が終わって、チヨがウトウトし始めた頃、アイスでも買っておけばよかった、とイチと話している時に、インターホンが鳴った。
やってきたのはイケメン君だった。
片手にビニール袋。
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