242:名無しNIPPER[saga]
2016/08/25(木) 14:15:27.23 ID:TLj9UmSq0
翌日の課外は午後からだった。
午前中は雨が降っていたが、昼が近づくと、さっきまでの天気が嘘のように晴れ渡っていた。
玄関を出ると、蒸し風呂のような熱気と湿気が襲いかかってくる。
243:名無しNIPPER[saga]
2016/08/25(木) 14:16:20.67 ID:TLj9UmSq0
「特に、ないかな」
「へー」
「お前は?」
244:名無しNIPPER[saga]
2016/08/25(木) 14:18:49.84 ID:TLj9UmSq0
結局、そいつの惚気話を聞いている間に、教室についてしまった。
教室に入ると、どちらからともなく距離を取り、そいつは別の友達と話す。
が、ユウキもチヨも来ていなかったので、俺は一人で椅子に座っただけだった。
245:名無しNIPPER[saga]
2016/08/25(木) 14:20:11.01 ID:TLj9UmSq0
「生徒会室に行きましょう」
突然頭に浮かんでくる。天誅?
そういえば生徒会室にまだ行ってなかった。
246:名無しNIPPER[saga]
2016/08/25(木) 14:22:07.46 ID:TLj9UmSq0
コヨミちゃんが椅子を勧めてくれたので、そこに座る。よく見るとまだ予備があった。
なんでこんなに椅子があるんだ、この部屋。生徒会は三人しかいないはずなのに。
会長と久しぶりに話した気がする。
少し会わない間にずいぶんと髪が伸びたような印象を受けた。が、校則は守ってる。
247:名無しNIPPER[saga]
2016/08/25(木) 14:24:34.28 ID:TLj9UmSq0
会話はほとんどあってもなくても問題ないようなものばかりだった。
課題をやったとかやってないとか、今年は海に行ったとかまだ行ってないとか、そんな感じの。
会長にログハウスの目の前に海があったことを話すと、やけに羨ましがっていた。
248:名無しNIPPER[saga]
2016/08/25(木) 14:28:48.02 ID:TLj9UmSq0
会長が変な色をしたジュースを持ってくる。
「なんですかそれ」
「俺はドリンクバーの魔術師と呼ばれていてな」
249:名無しNIPPER[saga]
2016/08/25(木) 14:33:44.46 ID:TLj9UmSq0
「そういえばあの子」
「ムギちゃん?」
「うん」
250:名無しNIPPER[saga]
2016/08/25(木) 14:36:01.07 ID:TLj9UmSq0
シャワーを浴びて、歯を磨く。
テレビを付けてみたが、面白そうな番組はなかったので、スマホのミュージックを開いて、aikoの花火を聴く。
なんとなくいい気分になったけど、曲が終わると一気に虚しくなった。
251:名無しNIPPER[saga]
2016/08/25(木) 14:39:46.14 ID:TLj9UmSq0
翌日は、珍しく母が休みだった。
休みの日は昼過ぎまで寝ているので、夏休みでもないとゆっくり顔をあわせることはない。
休めるときはしっかり休む。大事なこと。
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