過去ログ - 男「ここにいたんだ」
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249:名無しNIPPER[saga]
2016/08/25(木) 14:33:44.46 ID:TLj9UmSq0
「そういえばあの子」

「ムギちゃん?」

「うん」
以下略



250:名無しNIPPER[saga]
2016/08/25(木) 14:36:01.07 ID:TLj9UmSq0
 シャワーを浴びて、歯を磨く。

 テレビを付けてみたが、面白そうな番組はなかったので、スマホのミュージックを開いて、aikoの花火を聴く。

 なんとなくいい気分になったけど、曲が終わると一気に虚しくなった。
以下略



251:名無しNIPPER[saga]
2016/08/25(木) 14:39:46.14 ID:TLj9UmSq0
 翌日は、珍しく母が休みだった。

 休みの日は昼過ぎまで寝ているので、夏休みでもないとゆっくり顔をあわせることはない。

 休めるときはしっかり休む。大事なこと。
以下略



252:名無しNIPPER[saga]
2016/08/25(木) 14:43:26.02 ID:TLj9UmSq0
「……最近、どう?」

 コーヒーを一口飲んで、母は口を開いた。

「まあ、ぼちぼち」
以下略



253:名無しNIPPER[saga]
2016/08/25(木) 14:46:04.59 ID:TLj9UmSq0
「聞いたよ? ねえちゃんから……」

 なにを言いやがった、とヒヤヒヤしながら、逃げるようにコーヒーに口をつける。

「ちょっと前に、ちょうど帰ってきたとき、コンビニに出かけようとしていたねえちゃんに出会ってね。少し話したのよ」
以下略



254:名無しNIPPER[saga]
2016/08/25(木) 14:48:50.66 ID:TLj9UmSq0

 まだ何か言おうとしていたが、続きが思い浮かばなかったようで、母はトーストに目線を落とした。

 俺もコーヒーを少し啜る。

以下略



255:名無しNIPPER[saga]
2016/08/25(木) 14:49:38.75 ID:TLj9UmSq0
「もう高校生も半分終わってるのね」

 沈黙を打ち破るように、母が呟く。

 そうだね。気がついたらもう十七だ。
以下略



256:名無しNIPPER[saga]
2016/08/25(木) 14:50:34.05 ID:TLj9UmSq0
つづく。


257:名無しNIPPER[sage]
2016/08/25(木) 16:49:11.10 ID:DNKvqdfgO
ちゃんと親の存在の見える学園ものって好きよ


258:名無しNIPPER[saga]
2016/08/26(金) 21:53:43.55 ID:qsBzmbI/0
 八月の半ばごろ、近所の河原で花火大会が開催される。

 広い河原にいくつもの屋台が立ち並び、わりと豪華な花火が何発も打ち上げられる。

 近所の人から、遠方からわざわざ見に来る人まで、たくさんの人が河原やその周辺に溢れかえる。
以下略



259:名無しNIPPER[saga]
2016/08/26(金) 21:55:40.30 ID:qsBzmbI/0
 当日。
 想像通り、ムギちゃん、なーちゃん、ハルの三人は、祭りを楽しみにしていたらしく、わいわいと騒ぎながら歩いていた。

 でも、明日にはムギちゃんが帰ってしまうせいか、いつもよりはしゃぐ声が小さい気がした。

以下略



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