37:名無しNIPPER[saga]
2016/08/18(木) 08:24:23.32 ID:RhqsoqHZ0
「でも、なんで突然?」
「別に?」
「なに、ヤキモチでも焼いてんの?」
38:名無しNIPPER[saga]
2016/08/18(木) 08:26:23.57 ID:RhqsoqHZ0
「あー、いい匂いするー」
ねえちゃんが我が家の玄関を開けたのは、丁度料理が出来上がった頃だった。
「飲み物の準備してー」
39:名無しNIPPER[saga]
2016/08/18(木) 08:27:35.60 ID:RhqsoqHZ0
「美味しい?」
「美味しい」
40:名無しNIPPER[saga]
2016/08/18(木) 08:29:16.86 ID:RhqsoqHZ0
ベットに倒れこんで、枕に顔を埋める。
このまま寝てしまおう、と思って目を閉じていると、机の上のスマホが小さな振動と共に、誰かから連絡が来ていることを知らせてきた。
起き上がって、手帳型のケースを開く。
41:名無しNIPPER[saga]
2016/08/18(木) 08:30:40.79 ID:RhqsoqHZ0
『そういえばみんな、何かやりたいことある?』
と、静かになったところで、部長が問いかけた。
そういえば今日、部長が夏休みのことを話していた気がする。休み中の活動について。
42:名無しNIPPER[saga]
2016/08/18(木) 08:32:39.90 ID:RhqsoqHZ0
「ねえ、ちゅーしよう」
いつもの席で、いつもの席に座っているイチが、俺の方を見ながらそう言う。
43:名無しNIPPER[saga]
2016/08/18(木) 08:34:00.78 ID:RhqsoqHZ0
気がつくと、俺は渡り廊下にいた。青空天井。身体全体で夕陽を浴びる。
腕も制服も、オレンジ色に染まっていて、幻想的ではあった。
「さすがに、気づいていないわけではないでしょー?」
44:名無しNIPPER[saga]
2016/08/18(木) 08:35:24.79 ID:RhqsoqHZ0
コヨミちゃんは、こちらに歩いてきながら訊ねてくる。
「お一人で何をされてたんですか?」
手すりに目をやると、こなたはどこかへ消えていた。
45:名無しNIPPER[saga]
2016/08/18(木) 08:36:22.09 ID:RhqsoqHZ0
「……先輩は、気づいていないんですか?」
なんのこと、と尋ね返そうとしたら、
46:名無しNIPPER[saga]
2016/08/18(木) 08:37:12.21 ID:RhqsoqHZ0
「だから、その。ええと……ああ、もう!」
コヨミちゃんはしばく唸った後、覚悟を決めたように、俺の右手を手に取った。
両手で右手を握ると、少し力を抜いた後、ギュッと強く握りなおして、俺の目を見た。
47:続きもよろしくお願いします[saga]
2016/08/18(木) 08:38:22.21 ID:RhqsoqHZ0
つづく。
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