95:名無しNIPPER
2016/08/20(土) 09:05:14.84 ID:D33bbYIF0
家に着くと、そこだけは普通に片付いているダイニングで軽く昼食をとったあと、三人で部屋を片付けた。
流石にねえちゃんの部屋は自分でやってもらうので、リビングだけだったが、服やら下着やらよくわからないストラップなんかが散らばっていた。
「だってお土産ってもらっても使うことないし」
たしかに、微妙なデザインのストラップを貰ったところで、自分はその土地に思い出なんかない。
使う気にならないのは少し共感できた。
「テレビ大きいなー」
イチが羨ましそうに大きな壁掛けテレビを見ていた。
たしかに、この家の電化製品は、なんとなくよさげなものが揃っている。
乙坂父の稼ぎがよろしいのがよくわかった。
だいたい片付いたところで、雨が止んだので、イチが帰った。
「また明日」
また明日、とは、帰り際の寂しさを紛らわしてくれるいい言葉。
明日も会える安心感。
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