過去ログ - 死神「ハッピーバースデー!」ッパーン! 男「いや、命日だけど」
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◆OkIOr5cb.o
[saga]
2016/08/23(火) 22:28:09.81 ID:1O1LHxZ+0
閻魔大王「……お前は本当に要領のいい男だな」
男「え…?」
以下略
43
:
◆OkIOr5cb.o
[saga]
2016/08/23(火) 22:28:46.05 ID:1O1LHxZ+0
ガターーーン!
男「!」
以下略
44
:
◆OkIOr5cb.o
[saga]
2016/08/23(火) 22:29:27.48 ID:1O1LHxZ+0
赤鬼「ああもう、亡者が逃げ出してな! 説明してる時間はねえんだ、早いとこ一匹でも地獄に戻さにゃ、後々が余計に面倒なんでな!!」
赤鬼「そうですか…… あの、赤鬼さん! 僕、手伝いま――
以下略
45
:
◆OkIOr5cb.o
[saga]
2016/08/23(火) 22:29:54.71 ID:1O1LHxZ+0
閻魔大王「………ならば…」
閻魔大王「その亡者に紛れ、逃げ出してみろ」
以下略
46
:
◆OkIOr5cb.o
[saga]
2016/08/23(火) 22:30:42.50 ID:1O1LHxZ+0
男「……悪いことはしてはいけないのだと、強く思いました。それから、叱られるようなことはしなくなりましたね」
閻魔大王「怒ること。怒らせる事。叱ること。叱られる事。嫌がる事。嫌がられる事。お前に足りないのは、そんなものだ」
男「悪いことを…したりない、と?」
以下略
47
:
◆OkIOr5cb.o
[saga]
2016/08/23(火) 22:31:18.72 ID:1O1LHxZ+0
閻魔大王「さぁどうした。逃げていいのだぞ? 逃がしはせぬが。何故、似げぬ?」
男「逃がさないと言われた以上、どんな冤罪で逃げ出した罪を問われるかわかりません。そこまでして、逃げる意味があるのかもわかりません」
以下略
48
:
◆OkIOr5cb.o
[saga]
2016/08/23(火) 22:32:05.17 ID:1O1LHxZ+0
閻魔大王「……嘘かもしれぬ。本当かもしれぬ。何故ワシがそんな確約をせねばならぬ?」
男「それは、そうですが。閻魔様は意地悪ですね。思わず本気のぬか喜びをしてしまいまし……た……」
以下略
49
:
◆OkIOr5cb.o
[saga]
2016/08/23(火) 22:33:31.27 ID:1O1LHxZ+0
閻魔大王「さて。逃げ出すがいい。一歩でも逃げたらそれが合図じゃ。ワシも本気で捕まえてみせよう」
男「な」
以下略
50
:
◆OkIOr5cb.o
[saga]
2016/08/23(火) 22:34:05.98 ID:1O1LHxZ+0
******
閻魔は立ち上がる。
巨体は4メートルを超える大男だ。圧巻されて、思わず一歩、あとずさった。
以下略
51
:
◆OkIOr5cb.o
[saga]
2016/08/23(火) 22:34:32.79 ID:1O1LHxZ+0
怒鳴り声とも笑い事ともわからない声が、背後から身体中を打ち付ける。
まともに聞いていたら鼓膜が破けてしまう。
いや、そもそもこんなものが耳などに入るわけがない。
以下略
52
:
◆OkIOr5cb.o
[saga]
2016/08/23(火) 22:35:54.36 ID:1O1LHxZ+0
腰は蝶番のように思える。
ブオンという、なぎ払いの大風を受けて、パカリと前に折れ曲がって避ける。
だが、逆にはあまり曲がらない。あまり曲げれば折れてしまう。蝶番だ。
以下略
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