182:名無しNIPPER[saga]
2016/09/13(火) 23:41:10.97 ID:ktrUN1VI0
寺の境内、少し開けた場所の石畳の上で、私は鞄の中から銃と剣を取り出す。
ジャージのズボンを脱いで、太股部分に付いた銃のホルスターに銃口がY字の銃と、剣を装着する。
手には長い砲身の銃と、小さく丸い銃。
183:名無しNIPPER[saga]
2016/09/13(火) 23:42:23.45 ID:ktrUN1VI0
凛(……今回は襲ってくる宇宙人だけをどうにかする)
凛(……この前みたいなのを一人でどうにかするより、他の人たちに何とかしてもらったほうがいい)
凛(……さっき見たとき、部屋には十人以上いた。加藤さん達は前回スーツを着ていたからスーツの使い方も知っている。あのスーツと銃があれば宇宙人を倒すことなんて簡単なこと)
184:名無しNIPPER[saga]
2016/09/13(火) 23:43:04.78 ID:ktrUN1VI0
殆どはあの子達のことだった。
あの子達の学校はどこなんだろうとか。
あの子達はどうしてアイドルになろうと思ったんだろうとか。
185:名無しNIPPER[sage]
2016/09/13(火) 23:43:23.21 ID:AfVf3XJZo
大仏編は逸材が多いよな、ゴルゴとか
186:名無しNIPPER
2016/09/13(火) 23:43:35.95 ID:ktrUN1VI0
凛「あれも、宇宙人?」
今までの思考が止まり、巨大な大仏を見続ける。
凛「あんなの……どうやって倒す……」
187:名無しNIPPER[sage]
2016/09/13(火) 23:44:13.28 ID:AfVf3XJZo
sagaつけなよ
188:名無しNIPPER[saga]
2016/09/13(火) 23:45:11.55 ID:ktrUN1VI0
どれくらい経っただろうか?
目も耳も塞ぎ、あの子達のことだけを考えていた私。
終わるまでそうしているはずだったのに、私の思考は強制的に中断させられることとなった。
189:名無しNIPPER[saga]
2016/09/13(火) 23:46:26.34 ID:ktrUN1VI0
仏像は無数の腕の内、二本の腕が持っている灯篭のようなものからレーザーのような光線を加藤さんに向けて発射していた。
加藤さんはその光線を、障害物を使い、身を無理矢理捻り、地面を転がり、回避し続けていた。
だけど、仏像が別の腕の水瓶の中身を加藤さんに向けて飛ばしたとき、加藤さんは大きく横に跳んで、
190:名無しNIPPER[saga]
2016/09/13(火) 23:48:26.30 ID:ktrUN1VI0
加藤「頼む……ハァッ……そのまま……ハァッ」
だが、消えていたはずの仏像の顔が、逆再生のような状態で元に戻っていった。
加藤「これも……駄目なのか……」
191:名無しNIPPER[saga]
2016/09/13(火) 23:50:18.63 ID:ktrUN1VI0
私は寺を走っている。
凛(し、死んで……加藤さんが、死んでしまった……)
さっき見たあの光景が目から離れない。
192:名無しNIPPER[saga]
2016/09/13(火) 23:51:30.73 ID:ktrUN1VI0
凛「あ、あう……うああ…………」
後ずさるように建物から出る。
その建物を見ながら後退し続ける私。
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