344:名無しNIPPER[saga]
2016/09/25(日) 15:27:17.32 ID:ADXiSWap0
凛「あの二人に押されて断りきれなかったけど、ちゃんと言っておかないと駄目だって思ったからさ」
P「そうですか……」
凛「だからこれも返しておくよ」
345:名無しNIPPER[saga]
2016/09/25(日) 15:28:20.88 ID:ADXiSWap0
凛「……何度言われても答えは変わらない。私はアイドルなんてやらないし、やるつもりも無い」
今度は押し付けるように封筒を返す。
受け取るまで押し付け続けるつもりだ。
346:名無しNIPPER[saga]
2016/09/25(日) 15:28:56.95 ID:ADXiSWap0
やめておくって言おうと思った。
だけど、これであの子達と会うのも最後になるんだからと思ったら、もう一度会っておこうと思った。
あんなに熱心にアイドルに誘ってくれていたあの子達に何も言わずにお別れをするのは気まずかったから。
347:名無しNIPPER[saga]
2016/09/25(日) 15:30:10.17 ID:ADXiSWap0
大きな会場だった。
ステージには3人の女の子。あの二人ともう一人は、確か城ヶ崎美嘉。
音楽に合わせて踊っているが城ヶ崎美嘉はリズムに乗って踊っているのに対し、あの二人はあまり合っていない。
348:名無しNIPPER[saga]
2016/09/25(日) 15:31:18.28 ID:ADXiSWap0
P「……あの、島村さんと本田さんに会って話をしてもらってもよろしいでしょうか?」
凛「は?」
P「貴女と会うことで、彼女達が今感じている重圧を少しでも和らげる事ができるかもしれないので」
349:名無しNIPPER[saga]
2016/09/25(日) 15:32:20.39 ID:ADXiSWap0
私が見ても明らかだ、ものすごく緊張している。
私の事も見ているようで見ていない、頭の中が真っ白になっているんじゃないのか?
私はPを見てみる、だけどこの人は頭に手をやり二人に特に声をかけようとしない。
350:名無しNIPPER[saga]
2016/09/25(日) 15:33:35.85 ID:ADXiSWap0
凛「えーっと……今日が初ステージなんだよね? 楽しみだったんだよね?」
未央「楽しみ……うん、楽しみで、ワクワクしてたんだけど……」
卯月「いざ本番が近づいたら、すごく緊張しちゃって……」
351:名無しNIPPER[saga]
2016/09/25(日) 15:34:46.91 ID:ADXiSWap0
凛「それにさ、二人とも楽しみだって言ってたじゃん。緊張するより楽しまないともったいないよ? 自分のステージなんだからさ、楽しんでいけばいいんじゃないかな?」
そう、楽しめる場所で楽しまないともったいない。
私はそう思っているしそうしているから、この二人にもそうしてもらいたいと思った。
352:名無しNIPPER[saga]
2016/09/25(日) 15:36:22.25 ID:ADXiSWap0
未央「あー、なんだかしぶりんのギャップのお陰で緊張が解けたかも」
ようやく笑った本田未央、本当に緊張は解けたみたいだ。
卯月「はいっ、ありがとうございます! 渋谷さん!」
353:名無しNIPPER[saga]
2016/09/25(日) 15:37:08.77 ID:ADXiSWap0
その後、すぐ衣装直しが始まり、Pは別の仕事があるみたいで控え室から出て行き、あっという間に本番となった。
私は未央と卯月に引っ張られるようにステージ裏まで連れてこられ、ステージの裏側からライブを見ることとなった。
関係者でも無い私がこんなところに入ってきていいのかな……。
354:名無しNIPPER[saga]
2016/09/25(日) 15:37:56.06 ID:ADXiSWap0
美嘉「おっ、二人とも随分と落ち着いてるねー、さっきまでガチガチだったのに何かあったの?」
未央「美嘉ねぇ! ふっふっふー、本番に強いこの未央ちゃんがガッチガチに緊張しいるですと? そんなわけないってー!」
卯月「またそんな事言って、凛ちゃんのお陰なんです! ねっ」
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