661:名無しNIPPER[saga]
2016/10/16(日) 03:02:52.11 ID:fUobq94g0
玄野「殺せとか、死ぬとかいうな! 生きろよ! 何とかなる方法があるはずだ! お前が元の人間に戻る方法もあるはずだ!」
アキラ「……ねーよ、そんなもの」
玄野「絶対にある! 諦めるな! 俺も一緒に探す、だから諦めるなッて!」
アキラ「……」
玄野「俺達の狩りのターゲットになってもターゲットに逃げられたときがあるんだ! だからお前は一旦逃げてどッかに身を隠せ! 後で連絡を取り合ッて、一緒に探すぞ! お前が元に戻る方法ッてやつを!」
玄野は必死に説得した。
自分を殺せと言うアキラに対して、今まで無いくらいに必死に説得をした。
だが、アキラから帰ってきた返答は。
アキラ「……無理だ。もうどうしようもないんだよ」
玄野「そんな事やッてみねーと……」
アキラ「やってみないとワカらない……だけどその間に俺は多分人を食い続けるぞ?」
玄野「ッ!?」
アキラ「今はアンタを殺したと思ったショックで一時的に人間的な感情が戻って来てるけど、またすぐに人間が食料だとしか思えなくなるハズだ……そーなっちまったらどーする? アンタは人間を食う俺を見ても今と同じ事を言えるか?」
玄野「……そんな事」
アキラの言葉に複雑な表情で俯く玄野。
アキラ「……もういいだろ? 俺は今、人間の感情が戻っている今死にたいんだ」
玄野「……」
アキラ「化け物として誰かもワカらねぇヤツに殺されるより、せめて俺のことを知ってる、俺が人間だったことを知ってるアンタに殺されたい」
玄野「……」
アキラ「俺は人として、死にたい。頼む」
玄野「……でき、ねェよ」
アキラ「…………そッか」
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