過去ログ - モバP「白菊ほたると一輪の笑顔」
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19: ◆U7CecbhO/.[saga]
2016/09/07(水) 13:11:29.12 ID:QSjMH8mi0
「俺もダメだったろうなぁ。水やり忘れそうだし」

 他愛ない会話をして歩く。のんびりとした時間は安らぐ。ほたるちゃんも少しは、気を楽にしていればいいけれど。

 帰り道、アクセサリーショップに寄った。

 こじんまりとした個人店で、俺より少し年上と思われる女性がひとりカウンターに座っていた。話によるとここにあるアクセサリーは彼女と友人の手作りらしい。

 ほたるちゃんは店内奥の一角にある、厄除け・開運コーナーに目を輝かせた。

「お守り……その、お揃い、とかどうでしょう……? あ、厄除けは大事かなって」

 頬を赤らめて言った。可愛らしいと思う反面、動機が切実すぎて複雑な気持ちになる。

「いいよ、どれがいい?」

「プロデューサーさんに選んで欲しいです」

 おっと、そうきたか。センスを試されている気がする。とは言え、正解なんてわからないのだから、深く考えるのはやめよう。

 手に取ったのは赤色のお守り。ふたつ購入して、ひとつを手渡した。

「えっ、あの、払います」

「受け取ってよ。ほら、たまには俺も幸せを返したいしさ」

 きょとんと首を傾げるほたるちゃん。どうやら言葉の意味を理解していないらしい。


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