過去ログ - 新田美波「上書く口付け」
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5:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/17(土) 21:39:51.36 ID:CHRKUnfE0
 プロデューサーさんのお腹へと顔を押し付けるその力を少し緩め、上へ。鼻の頭だけが擦れるように触れる程度、そのくらいの距離だけを取って一旦離れ、それから一度大きく息。

 大きく鼻から温く濡れた空気を吸い込んで、それを口から外へ。優しく、吸い込んだときのように大きく、プロデューサーさんのお腹の中心へ、おへそへと向けて吐きかける。


(浴びなくても、私は、構わないのに)


 確かに時間いっぱいまで微睡みの中へ、というのは叶わなくなってしまうけれど、明日の仕事にはその日の朝にシャワーを浴びても十分間に合うのに。

 そもそも、今だって、私のこのわがままな時間を受け入れてくれた次の日の朝には必ずシャワーを浴びているわけで。

 ……それは、私の唾液に全身を濡らされたまま仕事へ赴くなんてできないのだから、浴びるのは当然なのだけど。でもそれなら、どうせそうして浴びるのなら、始まる前にはそんな浴びなくても、そのままでも、構わないのに。


(……なんて、そんなことまでお願いしてしまうのは、甘えすぎよね)

(今のこの、これだって、本当はいけないことなのに)

(そこまで甘えてしまったら)

(そしてそれを、優しいこの人に許されてしまったら)

(戻れなくなる)

(……今だって戻る気は、引き返す気は、ないけれど)

(でも、本当に、ダメになる)

(なっちゃうから、だから)

(今は、まだ)


 吐きかけた私の吐息に暖められたそこへ唇を触れさせ、そして、吸い上げる。

 一度だけ。わざと大きく音が響くように強く強く、上下の唇で思いきり吸い付いて、跡を残すような口付けを。


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