過去ログ - とある少女のおはなし
1- 20
22:名無しNIPPER
2016/09/30(金) 18:22:31.14 ID:7EFMOkWf0
草木をかき分けて歩きます。
さっき歩いていた獣道と違って、誰も歩いたような跡のない道。
そう、未開拓の土地です。
そこを自分の足で広げていく、それはこんなにも楽しいことだったのでしょうか。

以下略



23:名無しNIPPER
2016/10/07(金) 19:09:03.97 ID:aNOX7Yzm0
そうして進んだ先には。

どこかひんやりとした、湿った空気。
水の匂いと、微かに香る果物のにおい。
木々の揺れる音は、先程から聞こえていましたね。
以下略



24:名無しNIPPER
2016/10/07(金) 19:09:35.46 ID:aNOX7Yzm0
近くに寄ってみると、その水の透明さに驚きました。
池の底に沈む、砂利の一つ一つまで繊細に目に取ることが出来ます。
そっと足の先をつけてみると、感じるのは肌を刺すような水の冷たさ。

池の淵に腰掛け、足先をバタバタと動かして休みます。
以下略



25:名無しNIPPER
2016/10/07(金) 19:10:27.99 ID:aNOX7Yzm0
・・・この甘い匂いはどこから漂っているのでしょうか?

顔をあげて周りを見渡すと、なんてことはありません。
池の周りの木々に成っている実から発せられているようでした。

以下略



26:名無しNIPPER[sage]
2016/10/21(金) 19:46:44.20 ID:1iAebMlr0
はよはよ


27:名無しNIPPER
2016/10/23(日) 07:38:47.30 ID:2wdzgtRc0
一口かぶりつくと、口の中に強い甘みが広がりました。
今までの栄養がぎゅっと圧縮されたような、煮詰められたような甘み。

そのまま、私の意識は遠くなっていきました。
浮かんでいく感覚の中に、足の先に触れる水面の冷たさがやたら鮮明でした。
以下略



28:名無しNIPPER
2016/10/23(日) 07:39:18.38 ID:2wdzgtRc0
目を覚ますと、見知らぬ場所に私は座っていました。
荒れ果てた遺跡でしょうか、崩れた天井から月の明かりが差しています。

地面は苔むし、壁には蔦が生い茂っていました。
どこからか、水が落ちる音が響いています。


29:名無しNIPPER
2016/10/23(日) 07:40:23.59 ID:2wdzgtRc0
ぴちょん、ぴちょん。

朽ちた遺跡に、響き渡る水の音はどこか幻想的で。
天井の隙間から空を覗くと、そこには星空が広がっていました。

以下略



30:名無しNIPPER
2016/10/24(月) 17:34:10.18 ID:QAcdTHDe0
別に目的地があるわけではありません。
気の向くまま足の向くままふらふらと一人旅。
たまに休んでもいいでしょう、眠ってばかりな気もしますが。

崩れた瓦礫に腰掛け、空を眺めます。
以下略



31:名無しNIPPER
2016/10/24(月) 17:34:37.23 ID:QAcdTHDe0
ゆっくりと時間が流れていきます。



32:名無しNIPPER
2016/10/30(日) 11:07:52.75 ID:B8lQvfVw0
ーーーさて。

他にもこんな、素晴らしい景色を見つけることが出来るのでしょうか。
期待に胸を高鳴らせつつ、さらに歩くことにしました。

以下略



73Res/26.40 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice