43:名無しNIPPER
2016/11/18(金) 17:38:40.36 ID:17MCLoxu0
目を覚まして外を見ると、雪の眩しさに顔をしかめます。
相変わらず雪は降り続けていました。
眠る前は脛ほどだった雪も、今は腰の高さまで積もっています。
寝る前には気付きませんでしたが、目を凝らして見ると洞窟にはまだ奥があるようです。
44:名無しNIPPER
2016/11/18(金) 17:39:07.79 ID:17MCLoxu0
ここでぼんやりしていても何も始まらないでしょう。雪がいつ止むかもわかりません。
手を前に伸ばしながら、おそるおそる洞窟の奥へ。
当然の如く進めば進むほど光が遠のき、視界が暗くなっていきます。
45:名無しNIPPER
2016/11/18(金) 17:39:33.40 ID:17MCLoxu0
近付いて見てみると、そこには可愛らしいきのこがひょっこりと顔を出していました。
隣にはゼンマイのような形をした植物が。
そのどれもが青白く、優しく輝いて神秘的な雰囲気を醸し出しています。
決して強い灯りではありませんが、道を示すには十分な輝き。
46:名無しNIPPER
2016/11/18(金) 17:39:59.92 ID:17MCLoxu0
しばらく歩くと、広いところに当たりました。
未だ洞窟の中、相変わらずぼんやりとした光の群れ。
そして、その光に照らされた湖。
水面にぼんやりと青白い光が浮かび上がっています。
47:名無しNIPPER
2016/11/18(金) 17:40:33.84 ID:17MCLoxu0
水に手を付けてみると、ひんやりと冷たさが指先に染みていきます。
それを手でひとすくいして、そのまま顔に。
ぱしゃあ。
48:名無しNIPPER[sage]
2016/11/20(日) 10:17:16.12 ID:XWVwb4LJo
最近こういうシュチュエーション見るとウラン鉱脈を見つけてしまう想像しちゃう
49:名無しNIPPER
2016/11/25(金) 15:33:23.22 ID:SSHMbeA80
さっぱりしたところで、また先に進みましょう。
お魚さんに別れを告げて更に奥へ。
幻想的な景色の中を歩き始めて程なく、発光植物の数が減り始めました。
それに代わるように、赤い鉱石がこれまた薄暗く洞窟の中を照らし始めます。
50:名無しNIPPER
2016/11/25(金) 15:33:52.27 ID:SSHMbeA80
場所が変わりつつあるのでしょう。
あの寒い冬山から、また別の場所へ。
壁によって鉱石に手を当ててみると、火傷するような強い熱を感じました。
不思議な鉱石です。
51:名無しNIPPER
2016/11/25(金) 15:35:32.96 ID:SSHMbeA80
わずかに表面が露出している程度だった鉱石の主張が激しくなって、壁から飛び出るように出来ている物すら見かけるようになりました。
所々に出来ている穴からは、もやもやと水蒸気のようなものが噴き出しています。
額に触れると、じんわりとにじむ汗。
しばらく前の冷たい空気が恋しくなってきました。
52:名無しNIPPER
2016/12/02(金) 17:01:03.35 ID:eCIbGQaN0
探し始めて程なく、祠のようなものを見つけました。
木ではなく石で出来たそれは、既に風化が進んでおり所々欠けてはいますが、それでもなおこの場所と相まって神々しさを感じさせてくれます。
祠に積もっている灰を払い、少し手を合わせて祈ります。
特に願いはなかったので、ふんわりとしたお祈りになってしまいましたが。
53:名無しNIPPER
2016/12/02(金) 17:01:46.14 ID:eCIbGQaN0
かさり、と近くで何かが動く音。
目を向けると体に宝石の埋まった、綺麗なトカゲのような生き物。
私に気付いてかは分かりませんが、どこかを目指して行きます。
せっかくなのでついていくことにしました。
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