過去ログ - とある少女のおはなし
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57:名無しNIPPER
2016/12/10(土) 20:06:17.34 ID:r6vzmOy20
再び夢のなか。モノクロームの世界。
森の奥の小屋の前、可愛らしい赤ちゃんを胸に抱いた女性が微笑んでいた。

雨の降る戦場。どこかの兵隊が、守れなかった街の前に立ち竦む。頬に伝って居るのは涙か雨か。
それは彼にしかわからない。
以下略



58:名無しNIPPER
2016/12/10(土) 20:07:16.01 ID:r6vzmOy20
世界が色付き始める。

きらびやかな街の灯り。白い雪。青いマフラー。緑のニット帽。赤黒いレンガ。

また世界が暗くなって遠くなる。
以下略



59:名無しNIPPER[sage]
2016/12/14(水) 20:44:11.75 ID:QAX6bhc20



60:名無しNIPPER
2016/12/24(土) 16:45:13.68 ID:NRwNKGCf0
目を覚ますと街の中にいました。
恐らくはベンチだったそれは、所々欠けてはいますがまだ用は成せるみたいです。

既に枯れ果てた噴水。囲むように並ぶベンチ。手入れがされなくなった木々は各々が望むように伸びて、力強く根を伸ばしています。ここは広場だったのでしょう。
建物は既に崩れ蔦に覆われ、恐らく街を明るく彩っていた街灯ももう輝きません。
以下略



61:名無しNIPPER
2016/12/24(土) 17:01:05.12 ID:NRwNKGCf0
見上げると一面灰色の空。
雨が降る・・・程でもなさそうですが、厚ぼったく広がるそれは、太陽の光を遮って世界を暗く濁らせていました。

足元を眺めると、綺麗に敷き詰められていたはずのレンガは砕けて窪み、気をつけて歩かないと転んでしまいそうです。

以下略



62:名無しNIPPER
2016/12/24(土) 17:01:31.32 ID:NRwNKGCf0
街の外れの方へやってきました。
中の方と比べて、より一層寂しい雰囲気を感じるのは。
やはり墓地があるからでしょう。

墓を囲う鉄柵は形こそ保っていますが、錆び付いて。
以下略



63:名無しNIPPER
2016/12/24(土) 17:01:57.62 ID:NRwNKGCf0
ここの墓地にはどれだけの死者が眠っているのでしょうか。私にはわかりませんが。
せめて安らかに眠れるよう、黙祷を捧げていきましょう。


ーーー。
以下略



64:名無しNIPPER[sage]
2016/12/28(水) 05:08:58.79 ID:ex87G4nC0



65:名無しNIPPER
2017/01/02(月) 17:42:44.92 ID:eYqwq5Ea0
街を離れてしばらく歩くと、綺麗な平原にやってきました。
いつの間にか空も晴れて、青い空と白い雲、緑色の平原が美しく彩られています。

そしてその中に小屋が一軒。
木造の小綺麗なその建物は、この今まで見た物の中で珍しく風化していませんでした。
以下略



66:名無しNIPPER
2017/01/02(月) 17:50:00.64 ID:eYqwq5Ea0
きぃ、と音を立てながら扉を開けると香るコーヒーの匂い。
カフェだったのでしょうか。並べられたテーブル、カウンター、奥のキッチンには瓶に詰められたコーヒー豆。
大きく作られている窓からは、外の景色を良く見ることが出来ます。

椅子に腰掛け、机に寝そべると微かに感じる木の匂い。
以下略



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