過去ログ - 【ガルパン】逸見エリカ「友情は瞬間が咲かせる花であり、時間が実らせる果実である」
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31:名無しNIPPER
2016/09/24(土) 02:23:40.75 ID:+3HHJ9Wn0


「……また二年生が副隊長?」
「西住流ならまだ分かるけど、あの子はねぇ」
「あの子、西住妹と仲良かったじゃない。それで取り入ったんじゃないの?」

「…………ッ」

ギリッ、と噛みしめた奥歯の向こうで嫌な音がした。

格納庫の扉へ伸ばしかけた手はいつの間にか拳を痛いほどに握り締めている。

「……エリカさん、やっぱり、隊長に相談した方が」

その私の横で、小梅が眉尻を下げていた。

「いいえ……! これは、あの子、みほも通った道よ。この程度の事、はねのけて、笑って見せるぐらいじゃないと、黒森峰の隊長にはなれないっ……」

味方がいる、それだけで私には十分だ。

例えいなくても何も変わりはしないだろうが。

「小梅、このことは絶対に、誰にも言わないで。もちろん、隊長にもよ。私を信じて」

溜息一つ、深呼吸一つ。

意を決し、扉を開く。

「あらぁ、お疲れ様です先輩方。早く準備をしてください、練習が始まりますよぉ?」
「あら、逸見副隊長。もうそんな時間かしら。ふふふ……」

嫌いな奴と仲良くなんてする気は毛頭ない。

だから私は、とびっきりニヤついて言ってやるのだ。

挑発と、侮蔑を込めて。


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