24: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2016/09/28(水) 18:38:57.43 ID:UB/pX29A0
「はい。ありがとうございました。これで仁奈ちゃんのお母さんも仕事終わりに見てくれると思います」
「ほんとですか!?」
「ええ、きっと見てくれますよ。それとまゆの番号も登録しておきましたから」
「この番号でごぜーますか?」
「そう、それです。もしも今日みたいな時だとか何かあったら連絡していいですからね」
25: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2016/09/28(水) 18:39:46.76 ID:UB/pX29A0
「ごめんね、ちょっと買い物行ってて遅れちゃった」
「まゆ達も夕食を頂いてましたから、ちょうどよかったです」
「美穂おねーさん、こんばんは!」
「はい、こんばんは、さっきぶりだね」
「入り口でなんですから、どうぞあがってください」
26: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2016/09/28(水) 18:41:56.71 ID:UB/pX29A0
「すー、すぅ……」
「あはは……」
「まあ、今日は疲れたでしょうしねぇ」
まゆに膝枕をされる形で横になっている仁奈から小さな寝息が漏れていた。
27: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2016/09/28(水) 18:43:01.18 ID:UB/pX29A0
「でも、今日のまゆちゃんなんかお母さんみたい、かも」
「まゆがですか?まだ16歳ですが……」
「いや、まゆちゃんってずっと大人っぽいし、私のほうが年下に見えてもおかしくないかも、うん」
「そうでしょうか……」
「だから仁奈ちゃんも安心して寝てるんじゃないかな」
28: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2016/09/28(水) 18:43:42.06 ID:UB/pX29A0
(とりあえず仁奈ちゃんを一度起こして、ベッドに移らないといけませんね)
心地よさそうに寝ている彼女を起こすのは少々心が痛いがこのまま寝かせるわけにもいかない。
まゆは軽く仁奈を揺する。
29: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2016/09/28(水) 18:44:26.84 ID:UB/pX29A0
「仁奈、いつの間に眠ってましたか?」
「美穂ちゃんとお話をしているときに、いつの間にか眠っちゃったみたいですね」
「そうでごぜーますか。もっとお話ししたかったなー」
「また次にたくさんお話ししましょうね」
30: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2016/09/28(水) 18:44:53.02 ID:UB/pX29A0
「ママはすげーですよ!休みの時は一緒に遊んでくれますし。編み物もできるですよ!それに破れた着ぐるみも直してくれるでごぜーます!」
「へぇ、すごいんですねぇ」
「でも、やっぱり忙しいときが多くて一緒にいれねーことが多いからさみしーです……」
「仁奈ちゃん……」
31: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2016/09/28(水) 18:45:35.00 ID:UB/pX29A0
「仁奈はここにいるですよ!」
『お、おお、元気そうだな。いや、本当メールを見て心底驚いたよ……』
「まゆも驚きましたよぉ、すごく」
『いや、本当まゆがいてくれてよかった。でもどこで会ったんだ?今日は事務所まで来てなかったはずだが』
「え!?えっと、それは……」
32: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2016/09/28(水) 18:46:01.91 ID:UB/pX29A0
「すぅ、すぅ……」
「デジャヴってこういう感覚なんですねぇ」
再び寝息を立てている仁奈の背中をゆっくり撫でながらまゆは感嘆したように呟いた。
33: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2016/09/28(水) 18:46:43.28 ID:UB/pX29A0
『ああ、本当だ。まゆの都合さえよければ明日出掛けるか?』
「プロデューサーさん、嬉しいです……」
まゆとプロデューサーのオフの日が被ることは滅多にない。お互い多忙な身であるし、まゆの平日のオフは学校もあるからだ。
だからこそ、休日の被りは貴重なもので、さらに一日をプロデューサーと二人きりで過ごせることはまゆにとって至福でもあった。
34: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2016/09/28(水) 18:47:13.10 ID:UB/pX29A0
『あー、確か仁奈もオフだったな。それぐらいなら全然いいぞ』
「ありがとうございます。それじゃ楽しみにしてますねぇ」
『また明日の朝、そうだな……10時ぐらいに連絡するからそれぐらいに』
「はい、お待ちしていますね」
『じゃあ、明日に備えてそろそろ寝るか?』
49Res/48.09 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。