39:名無しNIPPER[saga]
2016/10/04(火) 20:30:31.31 ID:6BNWGd8K0
たまにこうやって、お姉さんぶるのも、どうしようもなく愛おしい。
一緒に居て、全然退屈しない。
まるで優しく包み込まれているような安らぎと、ラッピングされたプレゼントを開ける時のドキドキ、そのどっちも味わっているような、そんな気分になる。
こんな気分は、他の誰かと居る時では決して味わえない。
「あ、見て見て、瀧君。夕日が、綺麗……」
ココアをちびちび二人で飲みあっていると、三葉が地平線を指差した。
そこには、都会の高層ビルの谷間に、沈んでいく太陽の姿。
夕焼けだ。
――三葉!
――瀧君!
「……?」
何だか、今、一瞬、既視感を覚えた。
忘れちゃいけない記憶を、思い出したような。
俺たちは、前にもこうやって……夕焼けの時に、お互いを……
「――夕方ってさ、黄昏時って言うよね」
「え?」
三葉が急に喋りだして、俺は現実に引き戻された。
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