過去ログ - 瀧「君の、名前は――」
1- 20
39:名無しNIPPER[saga]
2016/10/04(火) 20:30:31.31 ID:6BNWGd8K0
たまにこうやって、お姉さんぶるのも、どうしようもなく愛おしい。

一緒に居て、全然退屈しない。

まるで優しく包み込まれているような安らぎと、ラッピングされたプレゼントを開ける時のドキドキ、そのどっちも味わっているような、そんな気分になる。

こんな気分は、他の誰かと居る時では決して味わえない。

「あ、見て見て、瀧君。夕日が、綺麗……」

ココアをちびちび二人で飲みあっていると、三葉が地平線を指差した。

そこには、都会の高層ビルの谷間に、沈んでいく太陽の姿。

夕焼けだ。


――三葉!

――瀧君!


「……?」

何だか、今、一瞬、既視感を覚えた。

忘れちゃいけない記憶を、思い出したような。

俺たちは、前にもこうやって……夕焼けの時に、お互いを……

「――夕方ってさ、黄昏時って言うよね」

「え?」

三葉が急に喋りだして、俺は現実に引き戻された。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
64Res/62.61 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice