過去ログ - お役に立てたのなら【艦これ】
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23: ◆zPnN5fOydI
2016/10/30(日) 14:53:24.60 ID:JntGMmXe0
「駆逐艦大潮です! おまかせください」

「ようこそ鎮守府へ.私は君を歓迎する」

「ようこそ大潮.私は朝潮,あなたの姉よ」

私に初めての妹ができた.私と変わらないくらいの身長だが,私の妹だ.そして私は,大潮の姉.

「司令官,お世話になります! 朝潮姉さん,これからよろしく!」

「こちらこそ.一緒に頑張りましょう」

ハイテンションで笑顔を絶やさない妹に,私は優しく微笑んだ.

「お部屋に戻って,日用品を揃えたら,早速訓練があるわ」

「うひゃ〜,さすが鎮守府」

初めての妹ができたその日から,私の生活にはいつも大潮がいた.

先輩と同期とのつきあいに加え,妹の大潮のことをいつも考えるようになった.

「こらっ! 早く起きなさい!」

「はっ!」

「起床時刻を6分過ぎています! 素早く制服に着替えなさい!」

大潮は元気だが,どこか抜けているところがある.

そんな性格が取り返しのつかないミスにつながらないよう,私はフォローをする.

大潮が来て,次に来たのが満潮.彼女は司令官を見るや,いきなり暴言を吐く問題児だ.

「なんでこんな艦隊に・・・」

「満潮! あなた司令官に向かって何を言ってるいるの?」

「あんた誰よ」

「私は朝潮.朝潮型の1番艦.一応はあなたの姉よ」

私と満潮で短い口論を続け,満潮の,もう面倒くさいの一言で終わりになった.

一人目の妹の大潮は豪快で抜けているが根は真面目だったので,

私はこの満潮と姉妹として上手くやっていけるのかが不安になった.

「ごめんなさい,司令官.満潮には,私から言っておきますので」

「ああ,頼む.・・・ここは軍隊だからな」

私は司令官に頭を下げ,執務室を出る.部屋に案内するその間,満潮とは口が聞けなかった.

「ここが私達の部屋よ.日用品を取りに行きましょう」

「・・・はい」

満潮は俯きながら答える.さっきの暴言と口論を気にしているよう.思ったよりも,悪い子ではなさそうだ.


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