過去ログ - ポケモンものがたり
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1:名無しNIPPER
2016/11/04(金) 04:28:21.81 ID:sE5+pmBg0
ここはポケモンだけが住む島、ポケモン島。

自然があふれ、たくさんの種類のポケモンがそれぞれの社会を作り生存しています。

そして、ポケモン島の一番南に広がる森の中、サルのポケモンだけが住むおさるの村。

ここに一匹のヒコザルがいました。

しかしこのヒコザルはいつも他のサルポケモンからいじめられています。

あらあらたいへん、また今日もヒコザルはいじめられているようです。

マンキー「おいヒコザル!早くここまで登って来いよ!」

マンキーが一番高い木のてっぺんからそう言います。

ヒコザル「む、無理だよ・・・早く、それ返して・・・」

バオップ「お前、サルのくせに木も登れないのか?」

ヒヤップ「やだ、あいつまた泣くわよ!」

木の上から他のサルポケモンたちが言います。

てっぺんのマンキーの手には、ヒコザルの大事なお守りが握られていました。

星の形をした綺麗なお守りです。

マンキー「返してほしかったら早く登って来い!」

マンキーの言葉にほかのポケモンたちがクスクス笑います。

ヒコザル「か、返してよ・・・」


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2:名無しNIPPER
2016/11/04(金) 04:29:00.37 ID:sE5+pmBg0
ヒコザルは泣き出してしまいました。

このヒコザルは、怖がりで、弱虫で、いつもいじめられて泣いてばかり。

マンキー「ほら、返してやるよ!」
以下略



3:pppp ◆1V4CaE0ZHE
2016/11/04(金) 04:30:12.18 ID:sE5+pmBg0
ヒコザル「どこに行ったんだろう・・・」

飛んでいったお守りを探して、ヒコザルは森を歩きます。

すると、後ろから急に誰かに突き飛ばされてしまいました。
以下略



4:pppp ◆1V4CaE0ZHE
2016/11/04(金) 04:30:41.38 ID:sE5+pmBg0
ヒコザル「違う・・・!投げたのは僕じゃ・・・」

エイパム「言い訳はやめろ!これのせいでヤナップがケガしたんだぞ!」

ヤナップのほうを見ると頭から血が流れています。
以下略



5:pppp ◆1V4CaE0ZHE
2016/11/04(金) 04:31:27.20 ID:sE5+pmBg0
ヒコザル「ただいま・・・」

ヒコザルが家の玄関をくぐると、見覚えのある後姿がありました。

さっきのヤナップとお父さんのヤナッキーです。
以下略



6:pppp ◆1V4CaE0ZHE
2016/11/04(金) 04:32:01.09 ID:sE5+pmBg0
モウカザル「ヤナッキーさん、これはお互い様でしょう?」

ヤナッキー「こんなの自分で頭を打ったに決まっている!」

モウカザル「そうなの?ヒコ」
以下略



7:pppp ◆1V4CaE0ZHE[sage]
2016/11/04(金) 04:32:54.01 ID:sE5+pmBg0
モウカザル「またずいぶん派手にやったんだねえ」

ヒコザル「ぼ、僕はやってないよ・・・」

モウカザル「わかってるよそんなこと」
以下略



8:pppp ◆1V4CaE0ZHE[sage]
2016/11/04(金) 04:33:45.93 ID:sE5+pmBg0
ヒコザルのうちにお父さんはいません。

ヒコザルのお父さん、ゴウカザルはこのポケモン島を守る戦士の一匹だったのです。

そしてまだヒコザルが小さいころに、突然やってきた凶暴なポケモンをこのポケモン島から追い払うために家を出て行ってから帰ってきていません。
以下略



9:pppp ◆1V4CaE0ZHE[sage]
2016/11/04(金) 04:34:26.87 ID:sE5+pmBg0
もうすぐ夕暮れ。

そんなときでした。

おさるの村の外れから大慌てで走ってくるポケモンがいました。
以下略



10:pppp ◆1V4CaE0ZHE[sage]
2016/11/04(金) 04:34:52.91 ID:sE5+pmBg0
アブソルは村の間で災いポケモンと呼ばれて恐れられていました。

大昔からアブソルがその姿を現すと、なにか大きな災いがこの村を襲ってきたからです。

ヤルキモノのその一言で、村の皆は息をのみました。
以下略



11:pppp ◆1V4CaE0ZHE[sage]
2016/11/04(金) 04:35:40.69 ID:sE5+pmBg0
エテボース「村長様!村長様!この村に、アブソルが現れました!」

オコリザル「どうか、お目覚めになりお力をお貸しください!」

そういうと、村の大人たちはたくさん集めた木の実を供え、祈りを捧げます。
以下略



12:pppp ◆1V4CaE0ZHE[sage]
2016/11/04(金) 04:36:20.74 ID:sE5+pmBg0
モウカザル「ヒコ、ただいま」

ヒコザル「おかえり・・・なにかあったの?」

やっと家に帰ってきたお母さんに駆け寄り、不安そうに尋ねます。
以下略



13:pppp ◆1V4CaE0ZHE[sage]
2016/11/04(金) 04:37:06.53 ID:sE5+pmBg0
おさるの村の西側。

星空満点の海岸沿い。

ここにはヒヤッキーとヤルキモノが何か異変がないか見回りをしています。
以下略



14:pppp ◆1V4CaE0ZHE[sage]
2016/11/04(金) 04:37:40.70 ID:sE5+pmBg0
それと同じころ、村中を大きな地震が襲います。

オコリザル「なんだ?!地震か?!」

揺れは徐々に大きくなり、村の地面が大きく二つに割れていきます。
以下略



15:pppp ◆1V4CaE0ZHE[sage]
2016/11/04(金) 04:38:27.90 ID:sE5+pmBg0
あちこちで悲鳴が聞こえます。

オコリザル「くそ!!なんなんだいったい!」

ケッキング「みなさがれ!!」
以下略



16:pppp ◆1V4CaE0ZHE[sage]
2016/11/04(金) 04:39:03.63 ID:sE5+pmBg0
ヤルキモノ「海から・・・見たことのないギャラドスのようなポケモンが・・・破壊光線で海岸を・・・!」

ケッキング「ギャラドス?!このバンギラスといい、一体どうなっておる・・・」

オコリザル「しかし、まずはこのバンギラスをどうにかしないと!」
以下略



17:pppp ◆1V4CaE0ZHE[sage]
2016/11/04(金) 04:39:36.69 ID:sE5+pmBg0
ケッキング「サザンドラまでおったのか!」

ケッキングにかみついたのは凶暴ポケモンのサザンドラでした。

サザンドラはかみついたケッキングの拳をバキバキっとかみ砕きます。
以下略



18:pppp ◆1V4CaE0ZHE[sage]
2016/11/04(金) 04:40:30.33 ID:sE5+pmBg0
家に取り残されたポケモンたちの悲鳴が響き、村は炎に包まれ、村のポケモンがあちこちで倒れています。

モウカザル「ヒコ・・・!」

傷ついた体を引きずりながら、モウカザルはヒコザルの元へ向かいます。
以下略



19:pppp ◆1V4CaE0ZHE[sage]
2016/11/04(金) 04:40:58.88 ID:sE5+pmBg0
朝です。

太陽がまぶしく輝いています。

朝の日差しを浴びて、ヒコザルは目を覚ました。
以下略



20:pppp ◆1V4CaE0ZHE[sage]
2016/11/04(金) 04:41:30.89 ID:sE5+pmBg0
自分の家は崩れ落ち、村の家々も崩れ落ち、鋭い岩が転がり、地面は真っ二つ、あちこちで火がくすぶり、黒い煙が漂っています。

ヒコザルは手に握りしめていたお守りと一緒にあたりを歩き出しました。

動いているのはヒコザルと火と煙だけ。
以下略



21:pppp ◆1V4CaE0ZHE[sage]
2016/11/04(金) 04:41:59.34 ID:sE5+pmBg0
ヒコザル「僕が、みんないなくなればいいなんて思ったから?」

ヒコザルは泣き出しました。

自分の家のあった場所に戻り、一匹。
以下略



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