147:pppp ◆1V4CaE0ZHE[saga]
2016/11/27(日) 02:01:46.72 ID:0XoC4lYv0
ズルズキン「こ、これで本当にいいのか・・・?」
ズルズキンはモウカザルとエルレイドに抱えられ、頭を牢屋の扉の方に向けられています。
モウカザル「じっとしててね・・・。じゃあいくよエルレイド!」
エルレイド「おっけい!せーの!」
エルレイドの掛け声で二匹はズルズキンを抱えたまま扉の方に突っ込んでいきます。
ズルズキン「え、ちょっ―」
大きな音を立ててズルズキンの頭が牢屋の扉に打ち付けられました。
エルレイド「これならいけそうだね!」
モウカザル「うん。この扉を破るには君の諸刃の頭突きの威力が必要だからね」
ズルズキン「お、おう・・・これぐらいどうってこと―」
その後何度目かの諸刃の頭突きによって牢屋の扉に穴が開いたのでした。
エルレイド「開いた!」
モウカザル「ちょっとやりすぎたかな・・・?」
ズルズキン「だ、だ、大丈夫・・・だぜ・・・旦那・・・」
ズルズキンの頭は牢屋の扉と同じように拉げていたのでした・・・。
モウカザル「さあここから出ましょう・・・」
タブンネ「はい!ヤドランさん、ここから出られますよ!」
ヤドラン「やぁん・・・」
ヤドランはさっきと同じようにとぼけた返事をすると、のそのそと出口のほうへ歩いてきました。
モウカザル「あなた達は出口を探して逃げてください」
タブンネ「・・・わかりました。どうか、無事でいてくださいね」
モウカザル「はい、助けてくれた御恩は忘れません・・・。あなた達も御無事で・・・」
そして、モウカザル達は牢屋を抜け出し、大切な人を探しに走り出しました。
タブンネ「彼らに、神のご加護がありますように・・・」
タブンネは静かにその後姿を見送ると、そう祈るのでした。
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