19:pppp ◆1V4CaE0ZHE[sage]
2016/11/04(金) 04:40:58.88 ID:sE5+pmBg0
 朝です。 
  
 太陽がまぶしく輝いています。 
  
 朝の日差しを浴びて、ヒコザルは目を覚ました。 
20:pppp ◆1V4CaE0ZHE[sage]
2016/11/04(金) 04:41:30.89 ID:sE5+pmBg0
 自分の家は崩れ落ち、村の家々も崩れ落ち、鋭い岩が転がり、地面は真っ二つ、あちこちで火がくすぶり、黒い煙が漂っています。 
  
 ヒコザルは手に握りしめていたお守りと一緒にあたりを歩き出しました。 
  
 動いているのはヒコザルと火と煙だけ。 
21:pppp ◆1V4CaE0ZHE[sage]
2016/11/04(金) 04:41:59.34 ID:sE5+pmBg0
 ヒコザル「僕が、みんないなくなればいいなんて思ったから?」 
  
 ヒコザルは泣き出しました。 
  
 自分の家のあった場所に戻り、一匹。 
22:pppp ◆1V4CaE0ZHE[sage]
2016/11/04(金) 04:42:33.23 ID:sE5+pmBg0
 どのくらい歩いたでしょうか。 
  
 お母さんを探してヒコザルはフラフラ力なくさまよっていました。 
  
 ヒコザル「どこだろ・・・ここ・・・」 
23:pppp ◆1V4CaE0ZHE[sage]
2016/11/04(金) 04:43:09.22 ID:sE5+pmBg0
 「この迷いの森で誰に断わって木の実を食べようとしてるんだ?」 
  
 ヒコザルの前に三体のポケモンが現れました。 
  
 迷いの森にすむ、ウツボット、ドクケイル、そしてペンドラー。 
24:pppp ◆1V4CaE0ZHE[sage]
2016/11/04(金) 04:43:52.45 ID:sE5+pmBg0
 ウツボット「いただきます」 
  
 ウツボットがヒコザルの体を口の中に入れようとしたその時。 
  
 彼らの横の木がなぎ倒され、また別のポケモンが現れたのです。 
25:pppp ◆1V4CaE0ZHE[sage]
2016/11/04(金) 04:44:28.30 ID:sE5+pmBg0
 ヒコザル「んん・・・」 
  
 気が付くと、敷き詰められた藁の上に寝ていました。 
  
 よく見るとここは洞穴の中みたい。 
26:pppp ◆1V4CaE0ZHE[sage]
2016/11/04(金) 04:45:16.60 ID:sE5+pmBg0
 お腹いっぱいになって元気になったヒコザル。 
  
 思い切ってあのポケモンに近づきます。 
  
 ヒコザル「おじさん、ありがとう」 
27:pppp ◆1V4CaE0ZHE[sage]
2016/11/04(金) 04:45:57.20 ID:sE5+pmBg0
 しばらく、ヒコザルはそのポケモンと過ごしました。 
  
 そのポケモンは何もしゃべってくれませんでしたが、ヒコザルはそれでも良かったのです。 
  
 なぜかはわかりませんが、悪いポケモンだとは思えなかったからです。 
28:pppp ◆1V4CaE0ZHE[sage]
2016/11/04(金) 04:46:32.09 ID:sE5+pmBg0
 ドクケイル「じゃあ俺からいってくるぞ」 
  
 そういうとドクケイルは洞穴まで飛んでいきました。 
  
 ドクケイル「くくっ、中で仲良く木の実喰ってやがる・・・」 
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