15: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/11/08(火) 09:23:49.16 ID:i56WKjGq0
「それにしても、本当にきれいなお花畑だね。
小さな頃、花冠や花の指輪なんかを作ったのを思い出すなぁ」
「私はあまりそういう遊びはしてこなかったので、作り方を知らないです。
16: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/11/08(火) 09:24:19.78 ID:i56WKjGq0
今日はライブの本番。これが『アインフェリア』としてひとまず最後のお仕事になる。
会場は大規模なアリーナ。こんな会場は私の単独ライブで使ったことはなくて、『パステルガールズ』でならなんとか、というところだ。
ありすちゃんは単独で使ったこともあるくらいで、私と美波さんはこの規模の会場やドームでのライブに出た経験があるから、落ち着いている。
17: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/11/08(火) 09:24:48.64 ID:i56WKjGq0
「ここだよ」
美波さんの案内で来たのは、スタンド席の外の通路だった。
会場前で人気のない通路の壁に沿って、フラワースタンドが並んでいる。
18: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/11/08(火) 09:25:16.99 ID:i56WKjGq0
「みんな、お疲れ様! いいステージだったわ!」
「文香さんも頑張りましたね。ソロで会場を惹きつけたのは凄かったです」
19: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/11/08(火) 09:25:57.96 ID:i56WKjGq0
「本当に終わっちゃったんだよね。
みんなとお友達になって、お仕事は先輩達に教えてもらって。
いい経験になったし、楽しかったよ。
だから、もっと……って思っちゃうのかな」
20: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/11/08(火) 09:26:29.66 ID:i56WKjGq0
荷物をまとめていると、隣にいたありすちゃんが体を寄せてきた。
「藍子さん。また後で相談したいことがあるんですけど、いいですか?」
21: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/11/08(火) 09:26:57.77 ID:i56WKjGq0
ライブから1週間後。
私と美波さんと夕美ちゃんと文香さんは、961プロの近くにある公園に来ていた。
木陰にブルーシートを広げて、今日はここで打ち上げをすることになっている。
22: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/11/08(火) 09:27:23.65 ID:i56WKjGq0
「みんな、ありすちゃんが来ましたよ」
美波さんの指差す方を見ると、遠くにありすちゃんの姿が見えた。
両手いっぱいにビニール袋を下げている。
23: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/11/08(火) 09:27:54.99 ID:i56WKjGq0
「気を取り直して、準備をしましょうか」
ありすちゃんが持って来た袋を開けていく。
中に入っていたのは、ありすちゃんが担当していたオードブルだった。
24: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/11/08(火) 09:28:20.04 ID:i56WKjGq0
そのあまりにも誰かに似ている物言いに、くすくすと笑いが起こった。
「ふふふ。さぁ、それじゃ、打ち上げを始めましょうか。
ライブの成功を祝して、乾杯!」
25: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/11/08(火) 09:34:43.12 ID:i56WKjGq0
以上です。お付き合いいただきありがとうございました。
この世界観のSSも20本目ですが、今回はヴァルキュリアイベントがあったらどうなるだろうということで、
橘ありす 14歳 中3 Aランク アイドル5年目
新田美波 21歳 大4 Cランク アイドル4年目
高森藍子 17歳 高3 Cランク アイドル3年目
26Res/41.35 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。