過去ログ - 高垣楓「私、猫になりたいんです」
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7:名無しNIPPER[saga]
2016/11/12(土) 19:36:07.44 ID:1sM9NdHQ0
 そしてまた唐突な話ではありますが。
 どうやら昨日の夜、また私の悪癖が出てしまったようです。
 ただ、今回私が手に入れてきたものは、どうやらいつもとは違うようで。
 ガラクタと呼ぶのはいかがと思われるしろものだったのでした。


8:名無しNIPPER[saga]
2016/11/12(土) 19:36:56.29 ID:1sM9NdHQ0
     1

 ぷにぷにした何かで頬を撫でられる夢をみていました。
 それはとても幸福で気持ちが良く、安らぎに満ちていました。

以下略



9:名無しNIPPER[saga]
2016/11/12(土) 19:37:27.37 ID:1sM9NdHQ0
 しかし私とて職を持つ身。
 今日も仕事がありますし、いつまでもこうしているわけにはいきません。
 起き上がろう、と意を決した時。
 はて、このぷにぷにしたモノはそもそもなんだろう、と気付くのでした。

以下略



10:名無しNIPPER[saga]
2016/11/12(土) 19:37:55.95 ID:1sM9NdHQ0
「なーおぅ」

 目を覚ました私に驚いたのか、前足をゆらゆらとさせています。
 それが少しソーラー招き猫の挙動に似ていて、思わず笑ってしまいました。

以下略



11:名無しNIPPER[saga]
2016/11/12(土) 19:38:24.89 ID:1sM9NdHQ0
 今回も何か手がかりはないか部屋を見回したところ、
 部屋の中央に段ボールが放り出されていました。
 中にはタオルが敷き詰められています。
 アルコールでひたひたになった脳みそでも、大体の事情は察することが出来ました。

以下略



12:名無しNIPPER[saga]
2016/11/12(土) 19:39:03.03 ID:1sM9NdHQ0
 とりあえず、ずっと呆けているわけにもいかないので立ち上がります。

 キッチンの方へ移動すると、猫もそれにあわせて付いてきました。
 水を飲もうと蛇口を捻ると、猫はたんっと軽やかな音と共にシンクへ跳躍。
 私のコップを顔でどかし、蛇口からの水をべろべろと舌から貪り飲んでいます。
以下略



13:名無しNIPPER[saga]
2016/11/12(土) 19:39:48.27 ID:1sM9NdHQ0
 キッチンの窓からみる住宅街は、まだ半分眠っているご様子。
 冬から春に切り替わりつつある朝は、
 光は柔らかいのに風は冷たいというちぐはぐさで、ちょっとおもしろいです。

 いつもは欠伸をすると、どこまでもその空気の振動が伝わっていきそうですけど、
以下略



14:名無しNIPPER[saga]
2016/11/12(土) 19:40:19.46 ID:1sM9NdHQ0
「にゃーおぉ」

「おそまつさまでした」

 満足して人心地……いや、猫心地ついたのか。
以下略



15:名無しNIPPER[saga]
2016/11/12(土) 19:40:47.03 ID:1sM9NdHQ0
 洗面所と部屋をばたばたと往復。手早く準備をしなきゃ——あっ。
 段ボールを覗き込み、携帯電話でパシャリ。

「猫が、ねころぶ。ふふっ、ふふふっ」

以下略



16:名無しNIPPER[saga]
2016/11/12(土) 19:41:15.84 ID:1sM9NdHQ0

     2

 モデルというお仕事の季節は、世の中とずれていることが多々あります。
 本日の撮影は公園でしているのですが、冬の残り香で肌寒いのに格好は夏真っ盛り。
以下略



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