過去ログ - 速水奏「お兄ちゃん」
1- 20
10:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/15(火) 22:32:45.60 ID:96JgysIq0


 私が子供の頃、具体的には小学校に入る前の事。

 私にはいつも遊んでくれる近所のお兄ちゃんが居たの。いつもお兄ちゃんの後ろをついて、なんでも真似して、とにかく大好きだったお兄ちゃんが居た。
以下略



11:名無しNIPPER[sage]
2016/11/15(火) 22:33:07.54 ID:XShoQ3XOo
年齢じゃなくて地域差かな
礼子さん世代の俺もピアニカって呼んでたな


12:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/15(火) 22:33:32.67 ID:96JgysIq0
 だから、私はそれから早く大人になれるように色々してみたわ。母の化粧品を拝借したり、ブラジャーをねだってみたり、髪を伸ばしてみたりと。

 仕方ないでしょう? 子供にとって大人の女性って大体そんなイメージだったのよ。

 ……でも、学校に通っていると段々ほかにも楽しい事が見つかっちゃうのよね。
以下略



13:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/15(火) 22:33:59.03 ID:96JgysIq0
 そんな風にあわただしく中学生活が終わろうとして居た頃、ふと鏡に映る自分の姿から目が離せなくなってね。

 長い髪の色白の女の子がそこに立っていたの。

 その姿を見て、ふいに『今の私の姿でお兄ちゃんはちゃんと見つけてくれるのだろうか』って思ったの。もう、長い間思い出す事のなかったお兄ちゃんが急に出てきたのよ。
以下略



14:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/15(火) 22:34:35.86 ID:96JgysIq0


「そうして高校生になった私はある人に声をかけられたの。『アイドルにならないか』って」

 プロデューサーさんが口をぽかんと開けて間抜けそうな顔で私を見ている。
以下略



15:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/15(火) 22:35:12.07 ID:96JgysIq0
「え……? えぇ……? んなばかな……? え……?」

 さっきから壊れたラジオみたいに同じ言葉を繰り返しているプロデューサーさんはとうとう頭を抱えてしまった。

「私の事見つけてくれたんじゃなかったのね。悲しいわ」
以下略



16:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/15(火) 22:35:41.20 ID:96JgysIq0
 私がプロデューサーさんの事を「お兄ちゃん」と呼んだ時、扉の方で物音が聞こえた。

「あ……」

 なんだろう、と振り返ってみるとそこにはついさっき帰ったはずの千枝が居た。
以下略



17:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/15(火) 22:36:09.56 ID:96JgysIq0
「えっと……奏さんが、プロデューサーさんを『お兄ちゃん』って呼んでた事、ですか……?」

 ばっちり聞かれていた。

「あぁ……もう……」
以下略



18:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/15(火) 22:40:17.47 ID:96JgysIq0
以上です。

会心の出来、とは言えないですが、現状でやれる限りの奏です。
奏難しいんですよ……。まだ迷走してる感はありますが、個人的には腑に落ちるものだと思ってます。
一応、リベンジは果たせたと思えるものが書けたので、またしばらくはしゅがはさんとか奈緒を書いていると思います。
以下略



19:名無しNIPPER[sage]
2016/11/15(火) 23:09:08.16 ID:eS4JKL1IO
乙です


20:名無しNIPPER[sage]
2016/11/15(火) 23:12:00.09 ID:ZlaPgxHDo
キャラの把握よりもまずはストーリーの完成度を高めたらどうかな
そうすれば奏らしい動かし方が掴めるかもよ?
奏の正体発覚!→それから?って感想しかない


36Res/20.20 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice