2:名無しNIPPER
2016/11/20(日) 15:47:28.84 ID:d3zd/qUs0
女友「でも、そのサイトにアクセスするには本当に付き合いたって気持ちがないとダメみたいなんだって…」
女「なおさら胡散臭いじゃん…」
女友「私もアクセスできないかぁ…」
3:名無しNIPPER
2016/11/20(日) 15:58:37.26 ID:d3zd/qUs0
私は恋をしたことがある。それも三回。一度目は小学生の頃、隣に住んでいた幼馴染。二度目は中学一年生の頃、部活の先輩に。三度目はこれまた中学三年生の頃、同じクラスの男の子に恋をした。
まぁ結果はわかるようにすべて失敗。彼氏いない歴年齢=のまま、高校二年生の春を迎えていた…
女「てか女友って好きな人いたの?」
4:名無しNIPPER
2016/11/20(日) 16:05:39.38 ID:d3zd/qUs0
本当に恋のキューピッドがいるなら私の恋も叶ってたのかなぁ…
なんてあるはずもない事を考える…
女「それで、その先輩と付き合いたいから恋のキューピッドに頼もうとしてるわけだ」
5:名無しNIPPER
2016/11/20(日) 16:16:11.45 ID:d3zd/qUs0
その日の夜。私は今日女友が話していた[あなたの恋叶えます、恋のキューピッド♡]というサイトを調べていた。
ネットでも有名な話らしく、本当に恋をしたいと思っている時にそのサイトは現れ、好きな人の名前を打ち込むだけでその人と一生結ばれるらしい。
一生って…
ベッドに横になりながら携帯でそんなことを調べていると、女友からのメールが来る。
6:名無しNIPPER
2016/11/20(日) 16:25:28.17 ID:d3zd/qUs0
翌日、女友は朝からテンションがマックスだった。てか、五月蝿い…
どうやらもう先輩には放課後話す約束をしているようで、どういう告白をしよう、髪おかしくないかな?
なんて朝から聞いてくるもんだから、放課後までの時間を使って二人でずっと考えていた。
女友「うん、決めた。やっぱりストレートに好きですって言う!」
7:名無しNIPPER[sage]
2016/11/20(日) 16:27:17.06 ID:1Fjg9Onso
期待
8:名無しNIPPER
2016/11/20(日) 16:44:53.49 ID:d3zd/qUs0
女(しかし、恋のキューピッドねぇ…結局、告白する勇気のない子に告白させるきっかけを与えるようなサイトのような気がするけど…)
女「成功するといいなぁ…女友」
教室で待っているのも落ち着かなくて、私は学校内を歩き回ることした。
9:名無しNIPPER
2016/11/20(日) 16:52:43.85 ID:d3zd/qUs0
校舎内を歩いていたときふと窓の外を見ると体育館裏に女友と背の高い男子生徒がいるのが見えた。
遠目でしか見えないけれど確かにカッコイイイ人だなったと思った。女友が惚れるのもわかる気がする。
なんだか見ているのも悪い気がして目を離し、もう一度歩き出そうと足を踏み出す。
最後にもう一度女友に目をやると、私はすぐに違和感に気がつく。
10:名無しNIPPER
2016/11/20(日) 17:01:57.33 ID:d3zd/qUs0
すぐさま私は女友のもとへ走った。
なんだかやばい気がする。そんな思いでいっぱいだった。
二分も立たずに女友のいる体育館裏へ着く。そこで見た光景はまさしく非現実的な光景だった。
11:名無しNIPPER
2016/11/20(日) 17:10:04.11 ID:d3zd/qUs0
気が付くと私は保健室のベッドの上だった。
どうやらあのまま気を失っていたらしい…
女「お、女友は!?」
12:名無しNIPPER
2016/11/20(日) 17:25:27.79 ID:d3zd/qUs0
私は保健の先生に大丈夫だと伝えると、心配する女友を保健室の外で待っていた女友の彼氏に無理やり連れて帰ってもらった。
私がすみませんと伝えると笑って、なんともなくてよかったよと言ってくれるあたり本当にいい人だなっと思った。
女友と彼氏さんを見送り、私はもう一度あの体育館裏に行ってみることにした。
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