過去ログ - 八幡「俺が仮面ライダーに……?」
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59:くすっち[saga]
2016/12/13(火) 01:41:57.51 ID:+Ao3fZud0
永山はその衝撃で体を思い切りテーブルに体をぶつけた。
窓の外を見ると、雪ノ下雪乃と由比ヶ浜結衣が、こちらを見つめていた。
……あいつらには、見られたくなかったな。
こんなところを。昔の俺の、残像を。
茫然としている俺を置いて、彼女たちは店の中に入ってきた。
「うわ、何あの二人。すごく綺麗」
折本の連れの女子が感嘆の声を挙げる。
モンスターのことは、錯覚だとでも思っているのだろうか。
永山は体をはたいて立ち上がっていた。
彼も雪ノ下達に見とれている。
そのことが、ひどく不快に思えた。
「んだよ。何か用か」
すぐ近くまで来た雪ノ下に、目線を合わせないままに言う。
「いえ、少し言いたいことがあってね」
「え?この子達、比企谷の知り合い?」
永山が素っ頓狂な声を挙げる。
「あ、どうも。俺、永山っていうんだ。比企谷の、友達です。えっと、バスケ部で、キャプ
テンやってるんだ」
汚い笑みを浮かべて、さりげなく雪ノ下の肩に手を置こうとするのを、彼女はパシリとはじ
く。
「あなたの名前なんてどうでもいいわ。覚えるつもりもないし、これから会うこともないでしょうしね。
それと、彼をあまり馬鹿にしないことね。友達は少なくても、あなたのようなクズを味方に
する人ではないわ」
永山の笑顔が崩れる。
「それと、随分彼に言っていたみたいだけど……彼は、あなた達が見下していいような人じ
ゃない。ねぇ、あなた」
雪ノ下が折本へと話す対称を変える。
「自分に思いを寄せてくれた人を貶めるなんて、恥ずかしくはないの?でもまぁ、報いは受
けているようね。こんなクズを恋人にしているんだもの。これ以上にない辱めだと思うわ。
ご愁傷さま。見る目がなかったのね。彼を選んでいれば、もっとましだったはずなのに。で
ももう遅いわよね、今の彼は、本物を見分けることができるもの、あなたのような人を選ぶ
はずがないわ」
「てんめぇぇぇっっ!!」
散々にこきおろされた永山が雪ノ下に殴りかかる。
「キィィィィッッッ!!」
再び現れた蝙蝠のモンスターが、主人への攻撃を止める。
「な、何だ今の!ば、化け物だ!化け物が出たぞぉ!」
周りにいた客が騒ぎ出し、どたばたと店から去っていく。
あとには、俺達だけが残った。
「な、何なんだよお前ら。意味わかんねぇよ」
すると、今まで黙っていた由比ヶ浜が口を開いた。
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