過去ログ - 唯「夢みる少女じゃいられない」
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38:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/27(日) 18:59:29.59 ID:WwkYnpYs0





以下略



39:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/27(日) 19:00:51.78 ID:WwkYnpYs0
『りっちゃん、ねむい?』

『いんや。まだまだいけるぜ』

『さっすがりっちゃんだね。じゃあもうちょっと飲む?』
以下略



40:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/27(日) 19:01:34.07 ID:WwkYnpYs0
走り続けてすっかり息の切れたわたし達は、大の字になって道路に寝転んだ。
360℃見渡す限りの星空。どれが何座?なーんて全く知識はないけれど、そんなことお構いなしに圧倒されるその迫力。
普段は人工の光に隠されて見えない星達も、本当はこんなにたくさん存在してるんだ。
いまのうちに存分に記憶に焼き付けておこう。
あ〜、きっと天文に詳しかったらもっと感動したんだろうなぁ〜、もっと勉強しときゃよかった。
以下略



41:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/27(日) 19:02:10.03 ID:WwkYnpYs0
『………ところでさ。唯、流れ星、って見たことある?』

りっちゃんがぼそっと、わたしに尋ねた。

『んーん。ない』
以下略



42:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/27(日) 19:02:48.78 ID:WwkYnpYs0
『あっ、流れた』

『ええっ! どこどこ!?』

『あそこらへん。もう流れちゃった』
以下略



43:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/27(日) 19:03:50.00 ID:WwkYnpYs0
わたし達の中で一番はじめに彼氏ができたのは…何を隠そうこのわたしだ。
でも一番はじめに失恋したのもわたしだった。

男の子ってわかんない。
付き合ってくれ、って向こうから言ってきたから、まぁいっか別にキライじゃないし、仕方なしOKすると飛び上がるくらい喜ぶくせに、
以下略



44:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/27(日) 19:04:18.23 ID:WwkYnpYs0
なに? りっちゃん、わたしと勝負してるつもり?
はぁ〜〜?? そんなわけあるかっ!
じゃあわたしの真似しないでよ。
真似なんかしてねーっつーの!
なぁんだ。たんにフラれただけかぁ。
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45:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/27(日) 19:05:11.40 ID:WwkYnpYs0
そんなわけでわたし達は恋人がいたりいなかったりで渡り鳥みたいなところがあった。
だから、恋バナはそれなりに盛り上がるけれど今ひとつパッとせず、どっかにいい男いないかねぇーとか、発泡酒を飲みながら叫びつつ、実際のところ本気ではなくてお酒のつまみにしてるだけ。
だって別に男なんていなくて毎日楽しいし。まぁいいか、と思って暮らしていた。


以下略



46:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/27(日) 19:06:01.38 ID:WwkYnpYs0
『で、なにをおねがいしたの? おしえてよ。別にいーじゃん、減るもんじゃないでしょ』

そう言ってわたしはりっちゃんに覆いかぶさった。
わたし達はずっと星空を眺めたまま話していたから、このときはじめて目と目が合った。次の瞬間、りっちゃんが目を瞑る。
なにがそんな恥ずかしいのか、大抵のこっぱずかしい恋バナもつまびらかに語り尽くしてきた間柄で何を恥ずかしがる必要があると言うのか。
以下略



47:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/27(日) 19:06:39.95 ID:WwkYnpYs0
『わたしに言えないことなの?』

りっちゃんが瞼を開いた。たったそれだけのことなのに、どうしてかわたしは気圧されて思わず顔を上げた。
一瞬の隙を見逃さず、りっちゃんがわたしの両肩を掴み、ごろん、とふたりの身体が転がる。今度はわたしが下になった。

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48:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/27(日) 19:07:34.17 ID:WwkYnpYs0





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