過去ログ - P「輿水幸子は無数に存在する」
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17: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2016/12/07(水) 21:41:15.02 ID:Q/KsUm3o0
 よし、こうしよう。
 昨日のあれは夢。今は記憶喪失。
 つまり俺は9月13日から2ヶ月間、記憶をなくしてしまっていただけなのだ。
 その間に家は引っ越し、酒の趣味も変わったのである。

以下略



18: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2016/12/07(水) 21:43:08.92 ID:Q/KsUm3o0
 幸子はそれでもまだぐずぐずと不満を口にしていたので、「せめて朝飯くらい食べてくか?」と言ってみると、不満が止まり、「はい」と短く返ってきた。

 米を炊く時間はなかったが、冷凍ご飯を見つけたのでそれをレンジで温め、ついでにウインナーと卵をフライパンで焼く。
 こたつで向かい合ってそれらを黙々と食べていると、ちょうど幸子が箸を置いたところでチャイムの音が聞こえてきた。

以下略



19: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2016/12/07(水) 21:49:10.35 ID:Q/KsUm3o0
 目の前にはノートPCがあった。
 手前には飲みさしの缶コーヒー、そして山と積まれた書類。
 
 執務室の照明は灯っているが、窓の外は暗く、妙に静かであることから、今が夜中であることが察せられた。

以下略



20:名無しNIPPER[sage]
2016/12/07(水) 21:52:44.44 ID:vg+9ShdSo
読みづらすぎだわ
出直してこいカス


21: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2016/12/07(水) 21:54:09.20 ID:Q/KsUm3o0
 ……ここは本当に、俺の執務室なのか?

 仕事用のデスク、ノートPC、書類棚、観葉植物。
 来客用のガラス机と、対面に置かれたブラウンのソファが一組。

以下略



22:名無しNIPPER[sage]
2016/12/07(水) 21:58:46.50 ID:ob59XhT6o
まずモバをつけない時点で「あっ…」ってなる


23: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2016/12/07(水) 21:58:57.34 ID:Q/KsUm3o0
 フォルダに置かれた画像ファイルをビュアーで開くと、並ぶ三人娘の姿が現れた。

 各々が特徴的なポーズを取り、ラッピングされたチョコレートを持っている。真ん中は幸子だ。
 おそらくこれはバレンタインイベント用の販促ポスターだろう。

以下略



24: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2016/12/07(水) 22:06:33.55 ID:Q/KsUm3o0
 ノートPCから収集できる情報はあらかた集め終わった。
 PCに保存された画像、資料だけでなく、ネットサーフィンを行い各ニュースサイトの履歴なども漁った。

 そして出した結論は一つ。
 ここは、俺の元いた世界ではない。
以下略



25: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2016/12/07(水) 22:08:54.66 ID:Q/KsUm3o0
「さて、どうするか」

 俺が並行世界を移動していることはわかった。
 では、どうすれば元の世界へ帰還できるのか。

以下略



26: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2016/12/07(水) 22:13:36.83 ID:Q/KsUm3o0
『バレンタインイベント、142'sのトーク台本作成』

 どうしてこんなに大事な仕事を最後に残してしまったのか。馬鹿なプロデューサーだ。

 イベントは明日。これを手付かずで残しておけば、幸子たちはイベントでのアドリブを余儀なくされる。
以下略



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