7: ◆U7CecbhO/.[saga]
2016/12/09(金) 22:47:18.27 ID:81cm0N8d0
卒業式当日、昼過ぎに会社のロビーで待ち合わせた。
やってきた橘さんは、目尻が赤くなっていた。きっと卒業式で泣いたのだろう。改めて橘さんが中学を卒業したのだと思うと、三年と少しつきあってきたぼくにも感慨深いものがあった。
「卒業おめでとう、橘さん」
「ありがとうございます」
完成したアルバムとDVD、菓子折りと手紙を入れた紙袋を手渡す。それからもうひとつ、小さな紙袋を渡した。
「こっちは橘さんへのプレゼント」
「……開けてもいいですか?」
うなずくと、橘さんは紙袋から円筒型の箱を取り出し、優しく開けた。中にはピンクゴールドの腕時計。アクセサリー代わりにもなる大人らしいデザインをしている。
橘さんは驚いてから、ぼくの顔を見て破顔した。
「あ、ありがとうございます」
「サイズは合わないかもだから、近いうちに一緒に合わせに行こう」
「はい!」
喜んでもらえて良かった。
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