過去ログ - モバP「ある夜の物語」
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10:名無しNIPPER[saga]
2016/12/13(火) 02:24:53.55 ID:PFik2ZI10

サンタが話し終わると

「なるほど…今夜は一人だったんだ」

以下略



11:名無しNIPPER[saga]
2016/12/13(火) 02:25:25.54 ID:PFik2ZI10

「あ、サンタさん。私はもう充分なプレゼント貰ったからどっか他の人のとこ行ってあげて」

「またですか〜」

以下略



12:名無しNIPPER[saga]
2016/12/13(火) 02:26:08.78 ID:PFik2ZI10

金貸し屋はせっかくのイブだというのに通帳を眺めていた。

高そうなワインで口元を湿らせる。

以下略



13:名無しNIPPER[saga]
2016/12/13(火) 02:26:40.74 ID:PFik2ZI10

「こんばんは〜サンタですよ〜」

「あら、お客様?借りるならまず誓約書にサインを書いて頂いてですね」

以下略



14:名無しNIPPER[saga]
2016/12/13(火) 02:28:28.55 ID:PFik2ZI10

「お金ですか、具体的な金額で提示して頂けますか〜?」

「そうですねぇ…」

以下略



15:名無しNIPPER[saga]
2016/12/13(火) 02:29:07.18 ID:PFik2ZI10

金貸し屋は、お金のことしか頭に無かった自分が少し恥ずかしくなった。

そうだ、せっかく善意で回してくれたならそれに報いるような願いをしよう。

以下略



16:名無しNIPPER[saga]
2016/12/13(火) 02:30:05.33 ID:PFik2ZI10

「というわけで…そうですね、私よりずっと不幸な子の下に行ってくれませんか?」

「やっぱりですかぁ〜」

以下略



17:名無しNIPPER[saga]
2016/12/13(火) 02:31:13.05 ID:PFik2ZI10

その娘は、生まれつき薄幸であった。

歩けば転び、座れば椅子が壊れ、口を開けば舌を噛む、そんな人生。

以下略



18:名無しNIPPER[saga]
2016/12/13(火) 02:31:57.67 ID:PFik2ZI10

「こんばんは〜」

「……えっ?」

以下略



19:名無しNIPPER[saga]
2016/12/13(火) 02:32:40.78 ID:PFik2ZI10

「今のはおまけですので改めてお願いを〜」

「……どうしようかな」

以下略



20:名無しNIPPER[saga]
2016/12/13(火) 02:33:14.60 ID:PFik2ZI10

日付が変わり、サンタは自宅に帰ってきた。

「ただいま〜寒かったね〜ブリッツェン」

以下略



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