11: ◆S6NKsUHavA[saga]
2016/12/15(木) 22:06:33.85 ID:TASUOcfu0
*****
「ヒィィィィヤッハァァァァッッッッ!!!!」
12: ◆S6NKsUHavA[saga]
2016/12/15(木) 22:08:13.60 ID:TASUOcfu0
「フ……フヒ……はぁぁぁぁ……」
「お、おい、お前! 大丈夫か!」
荒い息を吐きながら、私はぼんやりとした頭で声のする方を向いた。目の前には、心配そうな表情をするあの人の顔。そのまま周りを見渡したけど、男の人はもういなくなってて、私はすっかり安心した。
どうやら、上手くいったみたいだね。そう言って気が抜けたみたいに笑うと、あの人はちょっと怒ったような顔で私に言ったんだ。
13: ◆S6NKsUHavA[saga]
2016/12/15(木) 22:10:48.58 ID:TASUOcfu0
話してる間にも、三つ編みはどんどん進んで、毛先まで辿り着いた。私がやったときよりもずっと綺麗で、鏡で見たときに感動したな。おおって思わず声が出ちゃった。
それから、あの人はカバンの中をゴソゴソと探って、小さな袋を取り出した。
「アタシんとこのサンプルで悪ぃけど……お前の髪には合うんじゃないか」
14: ◆S6NKsUHavA[saga]
2016/12/15(木) 22:12:07.56 ID:TASUOcfu0
「それから、一度も会えてないんだね……」
「うん……あの後も、ずっと同じ公園にいたんだけど、結局それからは一度も見てない……」
その時のことを思い出して、輝子は少しうなだれた。あれ以来彼女が公園を通ることは無く、あの男も一度ちらりと見かけた以外は二度と来ることは無かった。
小梅は輝子の三つ編みに付いているリボンに視線を向ける。少しくすんで端が僅かにほつれた、ピンクのリボン。
15: ◆S6NKsUHavA[saga]
2016/12/15(木) 22:14:24.59 ID:TASUOcfu0
ありがとうございました。
もしかしたら、過去の色んなところで縁が繋がっているかも知れない……そう言う話が好きです。
16:名無しNIPPER[sage]
2016/12/15(木) 22:55:01.15 ID:1W8WRXca0
乙
いいね
どっちも好きだ
17:名無しNIPPER[sage]
2016/12/15(木) 23:32:37.05 ID:dpFtPQAx0
おつ
面白かった
こういう話好き
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